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指の間が真っ赤に・・・長毛わんちゃんに起こりやすい「指間炎」、おうちでできる対処法について

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梅雨から夏にかけてのジメジメした時期になると、愛犬の肉球の間がジュクジュクしたり、指の毛が赤くなったりといった症状が出ることはありませんか?

この「指間炎」は、特に長毛種に多く発症し、悪化すると痒みや痛みを生じたり、治りにくくなったりするので、ひどくなる前に対処してあげたいもの。おうちでできる指間炎の対処法についてご紹介します。

梅雨~夏場に多いわんちゃんの「指間炎」、その特徴とは?

 愛犬の指まわりの毛が赤くなっていること、ありませんか?

黒や茶色の毛色だと分かりにくいかもしれませんが、よくよく観察すると赤茶けていることがあります。指を開いて肉球の間を見てみると、皮膚がベタベタとして赤黒くなっているかもしれません。

さらに、脂っぽいような酸っぱいような何とも言えないニオイがして、ひどくなると腫れたり血がにじんだりします。これらの症状は「指間炎(しかんえん)」と呼ばれ、わんちゃんによくある皮膚トラブルのひとつです。

 指間炎になってしまったわんちゃんは、患部に違和感があって舐めたり、痒さから噛んだりしてしまいます。そうするとさらに炎症がひどくなり、なかなか治らなくなってしまうのです。

動物病院で診てもらうと、塗り薬や飲み薬を処方されたり、薬用シャンプーをすすめられたりすることでしょう。あまりにひどくて舐め壊してしまう場合には、しばらくの間エリザベスカラーをつけてわんちゃんが物理的に患部を舐められないようにすることもあります。

 この指間炎は、指まわりの毛が長く通気性の悪いわんちゃんに特に多く見られますが、長毛のわんちゃんなら必ず発症するものでもありません。

我が家の先代ゴールデン・レトリーバーは、雨などで足が濡れてもタオルで拭くだけで問題になることはなかったのですが、現在のゴールデン・レトリーバーはちょっと気を抜くとすぐに肉球の間が赤くなってしまいます。現在の愛犬は他にも免疫力が低いと感じることがよくあるため、それが関係しているのではないかなと考えています。

わんちゃんの「指間炎」がひどくなる前に! おうちでできる対処法とは?

 一度指間炎になってしまうと、わんちゃんは痒みや痛みで不快な思いをしてしまいますし、独特なニオイが床や家具などに移って飼い主さんにとっても困ったことになってしまいます。

指間炎の症状が出る前、または軽度な内に、おうちできちんとケアしてあげましょう。

足が濡れたらしっかり乾かす

 わんちゃんの足が濡れたままになっていると、皮膚の弱い子であれば自然乾燥する前に湿疹や炎症が起きてしまいます。雨の日のお散歩後や足を洗った後などは、タオルで拭くだけではなく、ドライヤーで皮膚までしっかりと乾かしましょう。

温風を地肌に当てると熱すぎるので、冷風にするか、温度を低く設定できるドライヤーを使ってくださいね。わんちゃん用のブロワーなら低温の強風であっという間に乾かすことができますよ。

▲ブロワーがあればお散歩後に洗った足を早く確実に乾かせます。

指の間の毛をカットする

 毛の長いわんちゃんは、指の間の毛をできるだけ短くカットしておくことで通気性が良くなりますし、足洗いの後の乾燥時間も大幅に短縮できます。指間炎になりやすい我が愛犬は皮膚が見えるまでバリカンで刈ってしまいますが、そこまでひどくならないわんちゃんであれば、短めにカットするだけでも十分! 

▲大型犬でも肉球の間は刃の部分が小さいバリカンが便利!

足をシャンプーする

 肉球の間が赤みを帯びたりニオイが出始めたりといった指間炎の兆候が見られたら、足をシャンプーすることも改善につながります。

しかし、動物病院で処方される薬用シャンプーでは成分が強くて、個人的には初期の指間炎にはそこまで必要ないと感じます。私が使っているのは、石鹸成分のシャンプー液に除菌・抗菌作用のある「アクアゼオパウダー」をほんの少しだけ混ぜたもの。もちろん、シャンプー後は完全に乾かすことが大切です。

「アクアゼオパウダー」

わんちゃんの指間炎、同時に気にしたいこと

 指間炎は免疫力の低下したわんちゃんに常在菌が異常増殖して起きると考えられます。清潔にしすぎることはかえって免疫力を下げてしまいかねないため、指間炎の症状がない時には、お散歩後の足洗いはほどほどにするのが良いかもしれませんね。

普段は水洗いや乾いた布で拭くだけにしておき、指間炎の症状が出やすい湿度の高い時期には足のシャンプーをするなど、わんちゃんの状態にあわせてお散歩後の足のケアを行うと良いでしょう。

 また、注意してケアしていても繰り返し指間炎になってしまうというわんちゃんには、何かしらのアレルギーやアトピー、脂漏症などの原因が潜んでいる可能性もあります。まずは動物病院での検査をしてみるのが安心ですね。

 軽度であれば見過ごしてしまいそうになる、わんちゃんの「指間炎」。痒みや痛みから愛犬を守るために、肉球の間をたびたびチェックして、ひどくなる前に対処してあげたいですね!