わんことの旅行を
もっと楽しく、
もっと快適に。
メニュー
  • いいね!してね

トリミングサロンの犬の炭酸泉ってなに?利用頻度や効果について【動物看護師が解説】

シェアする

最近、トリミングサロンで「炭酸泉」というメニューを見たことはありませんか?

炭酸泉は上手に利用すると肌にとってもいい働きをしてくれます。

興味はあったけどどんなものかよく知らないという方は、ぜひ炭酸泉のメリットを覚えていってくださいね。

炭酸泉ってどんなもの?

炭酸泉は二酸化炭素が溶け込んだお水のことをいいます。

最近では人の医療でも取り入れられており、血液の流れをよくする効果があります。

一見、血液と肌は関係がないように思えますが、血液の流れがよくなると皮膚に栄養が行き届きやすくなったり、老廃物が早く排出されるといったメリットがあります。

また、皮膚の状態がアルカリ性に傾くと細菌が繁殖しやすくトラブルが起こりやすいと言われています。(犬の肌は弱アルカリ性)

炭酸泉は酸性の環境に傾けてくれるので、肌の環境がよくなるように働きかけてくれる効果も期待できます。

炭酸泉はどんな犬にオススメ?

・皮膚の匂いが気になる
・細菌性の皮膚病を予防したい
・膿皮症(皮膚の状態が悪くなり常在菌が過剰増殖する皮膚病)
・血のめぐりが原因の皮膚病
・関節痛の緩和
・疲労回復 

上記のような症状があるわんちゃんにオススメです。

炭酸泉は酸の作用によってわんちゃんの皮膚にいる細菌の増殖を抑える効果が期待できるので、皮膚の匂いが気になるわんちゃんや細菌性の皮膚病のわんちゃんにオススメです。

また、炭酸ガスによる血行改善や体温の上昇がおきるので、関節痛の緩和や疲労回復させたいわんちゃんにも適しています。

炭酸泉を使う頻度は?

炭酸泉に入浴すると、細かい泡が皮膚や毛に付着します。

付着した泡は一定の大きさになると皮膚や毛から離れて浮き上がりますが、その際に皮脂や角質などもしっかり吸着して落としてくれます。

普段の入浴よりもしっかりと汚れが落ちますし、皮脂の落としすぎはかえって皮膚病を起こしやすくなります。

月に1度、多くても2度ほどにとどめておきましょう。

炭酸泉を避けた方がいい犬は?

ほとんどのわんちゃんは炭酸泉を使用しても問題ないとされていますが、アレルギーを持っている場合は注意が必要です。

バスタブに炭酸泉をためて温浴させることが多いのですが、皮膚の温度が上がるとともに血行が良くなりかゆみを感じる場合があります。

アレルギーを持っているわんちゃんは血行がよくなると、かゆみがでるケースが多く、炭酸泉を使う時は注意が必要になります。

また、ドライヤーの熱や普通のお風呂のときの温度にも反応が出でしまうわんちゃんはかゆみが出でしまう可能性があります。

炭酸泉に入る時間を短くする、浸かるのではなくかけ流しにするなど、工夫か必要になるのでアレルギーを持っているわんちゃんが炭酸泉を使う場合は、トリマーさんや獣医師さんに一度相談しましょう。

炭酸泉はアトピーに効果がある?!

犬のアトピー性皮膚炎はダニや花粉などのアレルゲンに対する過剰な免疫反応によって起こります。

最初はかゆみから始まり、ひっかくことによって皮膚が傷つき、炎症や脱毛、色素沈着などを引き起こします。

皮膚がデリケートになっている状態でシャンプーをしてしまうと、かゆみが増したり、乾燥がひどくなってしまうケースがあります。

そんなときにシャンプーを使わずに汚れを落とすことができ、皮膚の状態を整えることができる炭酸泉は皮膚病治療の中でも注目を集めています。

まだ症例は少ないですが、アトピー性皮膚炎のわんちゃんに炭酸泉と治療を組み合わせて試したところ有効性が確認できたという結果も報告されています。

わんちゃんの皮膚は人より薄いので、デリケートで皮膚トラブルを起こしやすいです。

人でも良い効果があるとされる炭酸泉はわんちゃんにも良い効果が期待できます。

いろいろなメリットが期待できる炭酸泉、ぜひ愛犬のスキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

<参考文献>

・高濃度人工炭酸泉浴が有用であった

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの皮膚炎の 1 例 獣医臨床皮膚科

・犬アトピー性皮膚炎皮膚 治療症例 アクア動物病院

・アジア動物スキンケア検定 公式テキスト 動物スキンケア実践ガイド 岩﨑 利郎 (著)

・どうぶつ皮膚科 炭酸泉は膿皮症に効く?!

<画像元>

illust STAMPO

ICOOON MONO

Unsplash

イラストAC

The following two tabs change content below.
伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師