犬を室内で飼っていると、どうしてもそこにはペット用品の『洗濯』が付き物となりますよね。
おもちゃはもちろんのこと、ベッドやブランケット、犬用の洋服、食器に至るまで、今やありとあらゆる物が人と同じように洗濯する時代となりました。
ただ、そんなペット用品の洗濯は、人の洗濯と違ってその洗濯頻度や使用して良い洗剤などが分からないことが多いと思います。
そこで今回は、ペット用品の洗濯が必要な理由や頻度、注意点などをご紹介します。
ペット用品を定期的に洗う重要性

私たち人が日々生活をしていく中で必要な洗濯は、犬が使うアイテムについても同じことが言えます。
犬が使うペット用品を定期的に洗うことは、見た目の清潔感や消臭対策だけではなく、愛犬や私たち人に及ぼす健康被害の軽減にも繋がってきます。
一般的に犬が使っているアイテムというのは、犬自身の唾液や散歩をした後の汚れなどが付着するため、長期的にペット用品を洗わずにいると、当然不衛生となります。
東京農工大学が2016年にペット用ベッドの微生物に関する調査を行った結果では、主な微生物として大腸菌、パスツレラ菌、カビなどが検出され、それぞれ以下のような検出率が報告されました。
▽『ペット用ベッドで付着が見られた大腸菌量』
大腸菌は、人や動物などの腸内に当然に生息する細菌の一種ですが、ペット用ベッドの検出率で見た場合、犬では2週間使用で19%もの検出率を示し、その後も使用期間に伴って上昇しているのが分かります。
▽『ペット用ベッドで付着が見られたパスツレラ菌量』
一方で犬や猫の口腔常在菌であるパスツレラ菌に関しては、犬が使用するベッドにのみ5%前後の検出率が見られた程度でした。
▽『ペット用ベッドで付着が見られたカビ(真菌)量』
しかし唯一、ペット用ベッドで付着が見られたカビについては、犬で最初の2週間~4週間にかけて46.7%~63.2%もの検出率が確認されましたが、1年間以上という長い期間を通してみた時には、犬が使うペット用ベッドでのカビ検出率は16.7%と、猫よりも少なくなる傾向が見られ、且つ大腸菌よりも高いことが窺えました。また、犬の皮膚疾患の多くは、Animal Specialist Center(通称ASC皮膚科診療)の獣医師で博士の永田雅彦氏らが、2010年に報告したジャンル別皮膚疾患のランキングにおいても、犬の日常的な皮膚疾患の第一位は、感染症(60.5%)が起因していると報告しています。
このように、ペットのベッドだけでも愛犬に皮膚疾患を引き起こさせてしまう微生物は数多く生息しています。
そのため、愛犬の皮膚疾患発生を防ぐためにも、こまめな洗濯を心掛けるよう気を付けることが大切です。
ペット用品を洗濯する適切頻度ってどれくらい?

ペット用品を洗濯するための適切な頻度は、洗濯するものによって違います。
一般的には犬用の洋服、ベッドやブランケット、犬が使用するおもちゃでは、以下のような洗濯の適切頻度が目安とされています。
▼【ペット用品の適切洗濯頻度】
犬用洋服:1週間に1回
ベッド・ブランケット:1~2週間に1回
犬用おもちゃ:1カ月に1回
上記の目安はあくまでも目安であり、例えばご自身の愛犬が活動的な愛犬だったり、洋服を着る頻度が多かったり、また季節によっては、洗濯の適切頻度は変わります。
さらに、これらの用品に加えて愛犬が使用するごはん・飲み水用の食器を洗浄する場合には、愛犬に食事を与える前または食事を与えた後、都度洗浄をするのが理想です。
一方、愛犬の背丈に合わせた食器台もある場合は、食べこぼしがあればその都度拭き掃除をし、そうでなければ、1週間に1回は水洗いをすると良いでしょう。
そしてトイレトレーに関しても、最低でも1週間に1回の頻度で水洗いをしてあげると、清潔に保つことが出来ます。
ただしトイレに関しては、犬はトイレシートなどで自分がトイレをしても良い場所を把握していることが多いため、トレーの洗浄とトイレシートの取り換えは、別々のタイミングに行うことをオススメします。
水洗い程度で愛犬が付けた匂いが消えてしまうということはなかなかありませんが、トイレトレーニング中の子犬や嗅覚が衰えだすシニア犬では、場合によって失敗してしまうことも考えられるため、成犬以上に意識してあげましょう。
ペット用品を上手に洗濯する方法

それでは、ペット用品を上手に洗濯するための方法をここではご紹介します。
愛犬が使用するアイテムの数々は、洗濯機で洗濯しても問題ないものと、手洗いが推奨されるものと様々です。
けれど、その効果をアップさせるために必要な準備には、次のようなことが挙げられます。
ペット用品に付着した愛犬の毛を取り除く
ペット用品を洗濯する際には、事前にペットの毛を予め取り除いてから洗濯しましょう。
掃除機や粘着ローラーなどで洋服やベッド、ブランケットに付いた毛を取り除くことで、洗濯機で洗っても詰まりの原因にならず、よりしっかりと洗えます。
特にダブルコートの愛犬の場合には、念入りにこの工程を行っておくことをオススメします。
特に気になる場合には予洗いをしておく
汚れが特に気になる場合には、中性洗剤などを薄めたぬるま湯に、しばらくつけ置きすると洗浄効果をアップできます。
また、泥汚れや愛犬の唾液などが付着している場合も、このような予洗いをしてから洗濯機に入れると、洗浄効果アップに効果的です。
愛犬に優しい洗剤を使用する
愛犬のペット用品を洗濯する際の洗剤は、基本的には飼い主さんが使用している洗剤で洗濯が可能です。
けれど、そうは言っても犬は元々人よりも皮膚がデリケートだとされているため、出来るだけ刺激の少ないものを選びましょう。人用の洗濯洗剤であれば、赤ちゃんにも安心して使用できる『無添加さらさ』や『ファーファ』が販売している無添加商品がオススメです。
一方で、犬専用の洗濯洗剤を使用するのであれば、『WAFONA』や『KETOREL』の洗濯洗剤やPEPPYが販売している『ランドリーきらら』などがオススメです。
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天日干しでしっかりと乾燥させる
洗濯後は、出来れば直射日光の当たる場所で天日干しし、しっかりと乾燥させます。
もし、天日干しではなく乾燥機を使用したいという場合には、熱に弱い素材は縮んでしまうという性質も鑑み、低温で乾かしましょう。
ペット用品を洗濯する時の注意点

愛犬が使用するペット用品を洗濯する時には、人の洗濯物を洗濯する時同様、洗濯表示を事前に確認しておきましょう。
特に装飾が施されている物や縮みやすい素材の場合、洗濯の仕方によっては生地を傷めてしまう可能性もあるため、注意しておきましょう。
また、通常人用に使用する洗濯洗剤にも注意が必要です。
通常、人用に使用する洗濯洗剤は、どんなに肌に刺激が少ない成分で製造されていても、界面活性剤は少なからず使われている商品が多いです。
皮膚が極めて弱い犬種(アレルギーを持ちやすい)の場合には、ペット専用の洗剤を使用するよう注意し、加えて柔軟剤の使用なども控えるよう注意しましょう。
さらに、念入りに毛を取り除いたと思っても、やはり犬の毛を完全に除去するのは難しいため、洗濯機の詰まりなどが気になる場合は、洗濯ネットに愛犬の洋服などを入れて、洗濯しましょう。
まとめ

いかがでしたか?
犬が日頃使用するペット用品の洗濯は、大切な愛犬の健康を守る必要なケアの一つです。
犬は、ブラッシングをするだけでも余計な被毛の除去や皮膚の健康に繋がりますが、これらに加えて出来る限り定期的なペット用品の洗濯を心掛けることは、更なる健康維持が期待できます。
今ではペット用品専用のクリーニングサービスなども存在するようなので、時にはそうしたプロの手も借りつつ、愛犬に心地よい環境を整えてあげてくださいね。
<参考サイト>
ペットとの生活編: テーマ「ペット用ベッドの洗濯」|hound com(ハウンドカム)
>https://www.houndcom.com/blog/archives/8073
ペット用品の洗濯どうしてる?負担を減らす正しいお手入れとクリーニング|宅クリびより
>https://takuhai-cleaning-biyori.com/pet-items-washing/5933/
<画像元>
photoAC
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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