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愛犬の引っぱり癖に悩む飼い主さん必見!リードを引っ張らずにゆったり楽しいお散歩を!

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みなさんの愛犬は、リードを引っぱらずにお散歩できますか?

実は我が家の3歳になるゴールデン・レトリバーは、つい最近まであまり上手に歩くことができませんでした。強い引きはないものの、常にリードが張りつめた状態だったのです。

どうにか改善したいけど、愛犬への肉体的・心理的負担は最小限に抑えたい!そんな気持ちで試行錯誤し、上手に歩けるようになった今、お散歩はますます楽しいものになりました。

愛犬の引っぱり癖にお悩みの方に克服法をご紹介します!

引っぱる子(愛犬)と歩くのは危険&大変!

リードを引っぱって歩くワンコからは、お散歩やお出かけがうれしくてたまらない!という気持ちが伝わってきますよね。しかしそこには多くの危険が潜んでいます。

飼い主さんから離れて歩くことで自転車や車と接触してしまうこともありますし、曲がり角から勢いよく出てきたワンコに驚いてご老人が転倒し、最悪の事態を引き起こしてしまったというケースもあります。

飼い主さんにとってもグイグイ引っぱるワンコを制御するのは非常に疲れるものですよね。

ワンコにとっても、引っぱり続けることでワンコの首に負担がかかり、頚椎を痛めてしまう恐れも。さらに、リードがピンと張られた状態というのは興奮を助長してしまい、すれ違う他のワンコに過剰反応してしまう一因にもなるのです。

近所のお散歩以上に引っぱりが問題となるのが、旅行などのお出かけの時。普段と違う環境や飼い主さんのワクワクした気持ちなどが愛犬の興奮に拍車をかけ、いつもよりずっとコントロールが難しくなります。

また、観光地を歩いたりカフェや宿泊先に連れて入ったりする際に引っぱられている様子は、周囲の人にマナーの悪さを印象づけてしまいます。ワンコ連れに対する目が厳しくなってしまうのは悲しいですよね。

リードをたるませてゆったりと歩ければ、景色を眺めたり愛犬とおしゃべりしたりでき、毎日のお散歩も特別なお出かけもよりいっそう楽しいものになるはず!

愛犬の引っぱり癖を直す3つの手法

しつけ本やインターネットなどでも引っぱり癖を直す方法をたくさん見つけることができます。しかし試してみても上手くいかなかったということはありませんか?

すべての方法がどのワンコにも効果的とは限りませんし、飼い主さんの考え方や性格によっても合う・合わないがあるのです。ここでご紹介するのも目新しい手法ではありませんが、ご自身と愛犬の状態に照らし合わせて考えてみましょう。

1.「引っぱったら進めない」方式

リードが張ったら止まり、戻ってきたら前に進むということを繰り返す方法です。

飼い主さんの近くにいたら先へ進めると理解すれば、リードを引っぱることが無駄な行為だと気づくでしょう。状況と行動と結果を自分で考えてどうすべきか選ぶため、愛犬が最も納得する方法かもしれません。

しかしこれを成功させるには、愛犬に心の余裕が必要です。興奮している時は自分で考えるということが難しく、学習が進みにくいためです。

また興奮度合いの高いワンコ相手に確実にやろうと思うと散歩にならないため、結局「時々は引っぱっても進める」という状態になりかねません。

比較的落ち着いていて、周囲の誘惑より飼い主さんから褒められることを優先するワンコ向けかと思います。

2.「引っぱる前に逆方向」方式

リードが張りそうになったらクルッと180度方向転換したり、逆方向へ歩いていったりする方法です。

リードを引っぱるというのは飼い主さんに意識が向いていないということ。意気揚々と歩いていたワンコは突然前に進めなくなり、振り返ると違う方向を向いている飼い主さんに気づきます。これを繰り返すうちに愛犬は飼い主さんを意識しながら歩くようになるでしょう。

ポイントは、「リードが張る前」に行うということ!「リードが張ってから戻ればいい」と覚えてしまうのを防ぐためです。

また、方向転換する際リードを強く引かないように気をつけましょう。リードでコントロールするのではなく、あくまでも愛犬が自主的に飼い主さんのそばを歩くことを選ぶようになるのが目的。愛犬の体の大きさや力の強さに合わせて、リードで軽く合図を送るイメージです。

何かに気を取られても飼い主さんが歩き出せばあきらめられる程度なら、この方法が有効でしょう。

3.リードショック方式

最初に申し上げますが、この方法が必要になるのはごく一部のワンコだけです。興奮がひどく日々のお散歩もままならないようなワンコは自分で考えられる状態にはありませんので、多少強制的に教えることもやむを得ません。

力が強い子の場合、チョークチェーンやスパイクチェーンなど訓練用の首輪が必要になることもあるでしょう。これらの道具は必ず専門家の指導のもと使ってください。

最近は使用経験のないトレーナーさんもいますので注意が必要です。使い方を誤ると愛犬の体に大きな負担を与えかねません。ただし、上手に使えば絶大な効果を発揮します。

愛犬が手に負えないくらい暴れん坊で、一緒に歩くことに恐怖を感じるほどであれば検討する価値はあります。逆に言えば、それほどではない興奮度合いなら他の方法で十分事足りるはずです。

▲チョークチェーンなどは自己判断で使わないように!

愛犬の引っ張り癖を直す重要なポイント!

いずれの手法でトレーニングするにしても、共通して押さえておきたいポイントがあります。それは「愛犬の状態や飼い主さんのスキルに合わせて柔軟に対応する」ということです。

我が家の愛犬がなかなか上手にお散歩できなかったのは、私が「引っぱったら進めない方式」にこだわりすぎていたためでした。我が愛犬は一点集中型。お散歩中周囲の物音や匂い、他のワンコに気を取られると、私と歩いていることをすっかり忘れてしまうようです。

できれば自分で正解にたどり着いてほしくて一年以上地道な練習を続けていましたが、「リードが張ってから戻る」の繰り返しから脱却できずにいました。そこで「引っぱる前に逆方向方式」に切り替えてみたところ、これまでの苦労が嘘のように上手に歩けるようになったのです。

気が散りやすい我が愛犬にとってはこの方法が最適だったのでしょう。今度は私の横を歩くことに集中しすぎて、匂い嗅ぎを忘れがちですが…。どんなにワンコにやさしい手法でも、効果を感じないのであれば別の方法を試してみることが大切だと実感しました。

▲前を歩きがちだった愛犬

▲方歩を変えてみたらこの通り!

また、手ごたえを感じる方法であっても、失敗しそうな状況は極力避けて練習するようにしましょう。誘惑の少ない室内や歩き慣れた自宅周辺から始めて、成功体験を積み重ねていくことで正解のイメージがつくようになります。いつもの環境で十分にできるようになってから少しずつ難易度を上げていくと、愛犬にとっても楽しく練習ができますよ。

お散歩上手は素敵なパートナーへの第一歩

リードを引っぱらずにゆったりと歩けるようになったワンコは、他の面でも違った反応を見せてくれるはず。落ち着いてお散歩できるようになれば、他のワンコとすれ違っても吠えたり突進したりすることはなくなります。

また、飼い主さんを常に意識しながら歩くため、チラチラと顔を見上げて目を合わせるようになります。そんな時「いい子だね!」「楽しいね!」と笑いかければ、愛犬はあなたとのお散歩がもっと大好きになること間違いなし!

引っぱり癖をあきらめず、愛犬とご自身とにぴったりのトレーニング方法を見つけてお散歩上手を目指してみませんか?

(画像提供元:https://pixabay.com/ja/, https://www.photo-ac.com/