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愛犬と一緒に寝てはいけないって本当?人と犬が寝る位置関係で分かる犬の心理について

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一昔前のしつけの教えでは、飼い主と犬が同じベッドや布団で寝ることは、「飼い主を下に見るからやってはいけない!」そんな風に言われていた時期がありました。

しかし、本当に犬は飼い主さんと一緒に寝ることで順位の変動を意識していることなんて、あるのでしょうか?

今回は、犬と一緒に寝ることで得られるメリット・デメリット、寝る位置の違いで分かる心理についてご紹介します。

愛犬と一緒に寝てはいけないと言われるようになったワケ

犬が飼い主さんの寝ている布団に入ってきて、一緒に寝る行為はとても可愛らしく、愛くるしいこともあって、幸せな時間の一つでもありますよね。

しかし、そもそもなぜ犬は人と一緒に寝てはいけないと言われるようになったのでしょうか?

考えられるいくつかの理由を確認してみましょう。

▼【犬と一緒に寝てはいけないと言われる理由】
・衛生面で良くないから
・分離不安症になってしまうから
・怪我をさせてしまう恐れがあるから
・上下関係が崩れる可能性があるから

衛生面で良くないから

人と違って毎日お風呂に入るわけではない犬と一緒に寝ることは、愛犬の抜け毛やフケ、ダニやノミなどが原因で皮膚疾患になる恐れがあります。

犬用のベッドであれば丸洗い出来るものも、人が使うベッドや布団は毎日洗ったり干したりするのは難しいため、「衛生面で良くない」とされるのは致し方ないかもしれません。

分離不安症になってしまうから

分離不安症とは、飼い主と一緒にいることが当たり前すぎて、飼い主さんとちょっとでも離れると、不安から来るストレスでパニックになってしまう状態のことを言います。

そのため、犬と一緒に常に寝ることは、「分離不安症になってしまう」という危惧から、一緒に寝てはいけないとされる理由の一つとなっています。

怪我をさせてしまう恐れがあるから

これは愛犬、飼い主さん双方に言えることかもしれませんが、特に小型犬の場合には飼い主さんが寝返りを打った際にそのまま足や身体を踏んでしまったり、ベッドの場合では、愛犬が避けようとそのまま落下し骨折してしまったりする恐れがあります。

また、短頭種などは他の犬種と比べ息がしづらく、布団の中や変な姿勢で寝ていると呼吸困難になる危険があるため、「愛犬に怪我をさせてしまう恐れ」という点で一緒に寝てはいけない理由の一つです。

上下関係が崩れる可能性があるから

群れで生活をしていた時代の犬は、基本的に寝る時には巣穴で仲間同士身を寄せ合って寝るのが習性でした。

それはペットとして人に飼われるようになってからも変わらず、出来れば犬は大好きな飼い主さんと一緒の場所で寄り添って寝たいという健気な気持ちを持っています。

しかし、冒頭でもお伝えしましたが、犬と一緒に寝る行為は以前のしつけの観点では、「犬と飼い主の上下関係を崩すから」とされています。

人と犬が一緒に寝る位置関係からわかる犬の心理とは?

それでは、実際に人と犬が一緒に寝る場合、寝る位置関係で犬の心理に違いはあるのでしょうか?

昔と現在では、変わりつつある犬のしつけや考え方から見える、寝る位置で変わる犬の心理を見てみましょう。

▼【寝る位置関係からわかる犬の心理】
1. 愛犬は飼い主さんの足元で寝る
2. 愛犬は飼い主さんのお腹・胸辺りで寝る
3. 愛犬は飼い主さんの顔の横辺り・枕を占領して寝る

1. 愛犬は飼い主さんの足元で寝る

一般的に飼い主さんの足元で愛犬が寝ている場合、犬は飼い主さんの事を親(リーダーとして慕い、信頼している状態を表していると言われています。親(リーダーの顔から一番離れている足元は、無防備になりやすい場所であり、信頼する飼い主さんをいつでも守ってあげられる場所でもあるとも考えられていました。

しかし現在ではその一方で、飼い主さんの寝方によって足の間は巣穴に似ていて安心感が得られる場所だからといった理由や足元は広いからといった犬ならではの意味合いを持って寝るワンちゃんの心理の表れでもあります。

2. 愛犬は飼い主さんのお腹・胸辺りで寝る

愛犬が飼い主さんのお腹・胸辺りで寝ている場合、飼い主さんと自分は同等の立場、または仲間といった意識がある状態を表していると言われ、親(リーダー)という立場ではなく、文字通り犬にとって仲間という考えの強い相手に見せる時、この位置で寝ることが多いとも考えられていました。

しかし、それとは別に現在では、お腹・胸辺りは体や背中をくっつけやすく、安心して体を休められる、お腹・胸辺りは飼い主さんの鼓動や体温が感じられて暖かい、甘えたいという心理の表れで寝ているワンちゃんもいます。

3. 愛犬は飼い主さんの顔の横辺り・枕を占領して寝る

愛犬が飼い主さんの顔の横や枕を占領して寝ている場合、その犬は飼い主さんよりも優位な立場に立っていて、それこそ飼い主さんを下の立場として見ているとされるこの位置。下に見ているから枕を占領したり、布団を占領したりすると考えられていました。

しかしこれも現代の犬の場合には、全員が全員そうとは限らず、気道を確保しやすいといった意味合いや単純にその場所が好きだから寝ているワンちゃんの心理の表れだったりします。

愛犬と一緒に寝るメリット&デメリット

飼い主さんにとって、愛犬と一緒に寝る時間はメリットしか感じられない瞬間かもしれませんが、実際のところは、やはり愛犬と一緒に寝る行為には、メリットもデメリットも存在します。

愛犬と一緒に寝るメリット

大好きな愛犬だからこそ、「どこで寝てくれても構わない!」

そんな思いの飼い主さんは多いと思いますが、実際に愛犬と一緒に寝て得られるメリットには、こういったことが考えられます。

・幸せホルモンのオキシトシンが分泌される
・タッピング効果で心身のリラクゼーション効果が期待できる
・飼い主さんが愛犬の異変に即座に気付ける

愛犬の性格や特徴などにもよりますが、ただ単に見つめ合うだけでも分泌されるオキシトシンは、愛情といった幸せホルモンUPに効果的で、タッピング、つまりは愛犬を指先で優しく撫で、触る行為はそれだけで心身のリラクゼーション効果をもたらします。

また、老犬の場合では、飼い主さんがいち早く愛犬の異変に気付けて、万が一の事態に対応できるのも、愛犬と一緒に寝ることで得られるメリットです。

愛犬と一緒に寝るデメリット

一方、愛犬と一緒に寝るデメリットには、上記でご紹介した【寝てはいけないと言われる理由】の他に、このようなことが考えられます。

・愛犬が気になることで眠りが浅くなる
・ベッド、布団の持ち主を自分だと犬が勘違いする可能性がある

大好きな愛犬が身を寄せて一緒に寝てくれるのは嬉しいのに、その愛犬の事が気になってなかなか寝付けなくなってしまう、眠りが浅くなってしまう飼い主さんは、「センシティブ・スリーパー」と言われるようです。

せっかく愛犬と一緒に寝ていても、これでは睡眠の質といった観点でデメリットとなってしまいます。

また、ベッドや布団を横幅いっぱいまで占領している犬に関しては、そのベッドや布団は自分の所有物という勘違いをしてしまっている場合があります。そういった場合、そのままにしていると唸りや威嚇などの原因に繋がることがあるので、そうなる前に毎日一緒に寝るのは避けるといった事で、対処するようにしましょう。

まとめ

筆者の3代目柴犬は普段筆者の足元か筆者の母の枕元で寝ています。

しかし、一緒に寝ているからといって信頼関係が崩れたり、ベッドや布団を所有物として捉えたりしている傾向はありません。

ただ、我が家の柴犬は性格も関係しているのか、筆者の母に対しては、もしかしたら多少優位性を感じている部分を持っているのかもしれません。

しかし、メリットやデメリット、愛犬の心理などを考慮した上で一緒に寝る分には、愛犬との絆をより深められるので、ご自身と愛犬の最適な距離感を見つけてみてくださいね。

<参考書籍>

犬とのよりそイズム

イヌの気持ちがおもしろいほどわかる本

<参考サイト>

ペットと一緒に寝るのはOK?睡眠専門家が教えるメリットとデメリット|nishikawa
>https://www.nishikawa1566.com/column/sleep/20220131114448/

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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