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愛犬の引っ張り癖をなおして上手にお散歩する方法は?【動物看護師が解説】

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愛犬との散歩のときにいつもリードがピンと張っていませんか?

わんちゃんがぐいぐいが引っ張る散歩はリラックスできないだけでなく、ポディバランスや腰にも影響を与えます。

どうしたら愛犬と一緒にリラックスしながら上手にお散歩できるのでしょうか?

愛犬のひっぱり癖が引き起こす5つの影響

①ボディバランスが崩れる

わんちゃんの理想の重心バランスは前足が30~40%、後足が60~70%といわれています。

しかし引っ張り癖があると、前荷重になるため、だんだん後足を使わなくなり重心バランスが逆転していきます。

散歩は毎日のことなので、この前荷重の積み重ねでボディバランスが崩れていきます。

ボディバランスの乱れは、シニア期の寝たきりにもつながります。

➁目や首に影響がある

リードを引っ張ると首輪が首に食い込みます。首には気管や視神経などわんちゃんにとって重要な器官がたくさん集まっています。

ずっと首を圧迫されることで、眼圧が上がり緑内障という目の病気になるリスクや気管虚脱という気管がつぶれる病気のリスクがあります。

➂後足の筋肉が弱くなる

前傾姿勢を続けていると後足をあまり使わなくなるので、後足の筋肉が弱くなります。足の筋肉が弱くなると腰が下がって、腰や背中に負担がかかり痛めてしまうことがあります。

また、前傾姿勢そのものも背中や腰に負担がかかりやすい姿勢です。

ある調査では400頭のわんちゃんのうち、半数以上(252頭)が背中や腰に問題を抱えており、引っ張り癖が原因の一つだと考えられています。

④事故のリスクが高くなる

飼い主さんよりも前にいると、角から出てきた自転車や車にぶつかったり、他のわんちゃんに飛びかかるリスクがあります。

また、指示が聞こえにくいのでわんちゃんのコントロールもしづらくなります。

小型犬や中型犬だと力で制御できるため引っ張り癖が軽視されがちですが、体の大きさにかかわらず飼い主さんのコントロールが効かないと事故にあう可能性は高くなります。

➄リラックスできない

首輪でもハーネスでも、引っ張り癖があると首や胸に首輪やハーネスが食い込むのでリラックスして歩くことができません。

ストレスを発散するための散歩なのに、リラックスすることができず疲労だけがたまることになってしまいます。

愛犬のひっぱり癖をなおすためには?

引っ張る癖をつけた原因の一つに、わんちゃんが引っ張らないと散歩に行けないと思い込んでいる可能性があります。

また飼い主さんの方も力でわんちゃんをコントロールする習慣が身についてしまっていることもあります。

リードを短く持たれると常に首や胸に力がかかった状態なので、苦しさから逃れるためにわんちゃんは反動で前に進もうとします。

わんちゃんに引っ張らなくても散歩に行けると教えてあげるとともに、飼い主さんもリードを引っ張らない散歩方法を学ぶことが大切です。

ステップ1 室内で自分の側を歩く練習

まず、愛犬の気をそらすものが少ない家の中で、飼い主さんの側を歩ける練習をします。

①わんちゃんにリードをつけゆるんだ状態でもちます。
➁鼻先にオヤツを出し狭い範囲を一周します。(直進と回転の練習です)
➂歩き出しに「あとへ」と声掛けをします。
④飼い主さんの横について一周できたら褒めてオヤツを与えます。

※リードは常に緩ませておき、リードを引いて誘導しないようにしましょう!
※わんちゃんの集中力は5~20分程 疲れのサインや集中が切れたら終わりにしましょう!
※1日2回×10セットを目安に行いましょう!

ステップ2 室内でリードなしで自分の側を歩く練習

リードがゆるんだまま飼い主さんの側を歩けるようになったら、リードなしで側を歩ける練習をします。

①鼻先にオヤツを出し、狭い範囲を一周します。
➁歩き出しに「あとへ」と声掛けします。
➂飼い主さんの横について一周できたら褒めてオヤツを与えます。

※うまくついてきたら「いい子」と声掛けをし、その行動が正解なことを伝えましょう!
※リードがあってもなくても、コマンドが出されたら飼い主の側につくというトレーニングができます!

ステップ3 屋外で自分の側を歩く練習

室内に比べると音や物などわんちゃんの気を散らしやすい刺激が多くなるので、トレーニングレベルがぐっと高くなります。

なるべく人通りや車の少ない静かな環境で練習しましょう。

①室内より歩く範囲を広くします。
➁愛犬にリードをつけゆるんだ状態でもちます。
➂鼻先にオヤツを出し側を歩くように誘導します。
④歩き出しに「あとへ」と声掛けします。
➄飼い主さんの横について一周できたら褒めてオヤツを与えます。

※歩く範囲が広くなるので「いい子」とほめながら歩きましょう!
※ここでもリードは常に緩んだ状態をキープします!
※オヤツを与える回数を少しずつ少なくしていきます。(一周したらオヤツ→二周したらオヤツ)

ステップ4 屋外で自分より前に行かない練習

ステップ1~3で飼い主さんの側を歩くというベースができているので、飼い主さんより先に出ないという練習をします。

この訓練も人通りや車の少ない静かな環境で練習しましょう。

①歩き始めに「あとへ」と愛犬に声掛けをします。
➁愛犬が前に出た場合、飼い主さんが止まってリードを軽く引き後退します。
➂愛犬が飼い主さんの方に戻ってきたら、飼い主の周りを一周させて元のポジションに戻します。
④オヤツを与えて、「あとへ」と声掛けをして歩き出します。
➄愛犬がまた先に出たら➁に戻ります。

※飼い主さんの側を歩くというベースができていないと、飼い主さんより先に出ないという訓練は難しいです。必ずステップ1からマスターしていきましょう!
※オヤツを与える回数は少しずつ少なくして、最終的にはランダムに与えます。
※愛犬を引くときは上側に引くと苦しいので、上の図のように横にゆっくりと引きましょう!

愛犬の散歩のルートも見直そう!

ひっぱり癖をなおすトレーニングをしているときは、散歩コースも一緒に見直しましょう。

他のわんちゃんとすれ違うことが多い、車通りが多い、歩道が狭いコースだと、刺激が多いためわんちゃんが飼い主さんの指示に集中できません。うまく散歩ができない原因の一つに、難易度の高いルートを歩いているというのもあるのです。

散歩のトレーニング中は、いつも通っているコースではなく広くて交通量が少ない散歩ルートを選びましょう。

上手く歩くことができない場合は、広場などで側を歩くトレーニングから始めて少しずつ環境に慣らしていきましょう。

散歩は毎日の習慣なので、きっかけがない限り見直すことは少ないですね。

引っ張り癖は早めになおさないと、毎日の積み重ねでわんちゃんの体に良くない影響をもたらします。散歩の習慣を見直す立派なきっかけになるのです。

自分だけでなかなか上手くいかない場合は、ドッグトレーナーなどプロの方に相談するのもオススメです。

<参考文献>

・犬のリードの引っ張りを治す:DOGGY STATION Vol.30

・愛犬との絆を深める散歩でマスターする犬のしつけ術 著者:田中雅織

・犬もよろこぶシニア犬生活 心や体の変化にあわせた老犬とのコミュニケーションがわかる 愛犬の友編集部 (編集)佐々木 彩子 (監修)

<画像元>

illust STAMPO

シルエットデザイン

ヒューマンピクトグラム2.0

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師
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