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「肉球のトラブルは3頭に1頭!」覚えておきたい冬の肉球ケア【動物看護師が解説】

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寒さが一段と厳しくなり、乾燥が気になる季節になりましたね。

こんな乾燥が気になる季節に力を入れておきたいのが「愛犬の肉球ケア」です。

「え?肉球って乾燥するの?」「ケアって必要なの?」と思われるかもしれませんが、散歩の後に毎回足を洗っていたり、冷たいアスファルトの上を歩いていると、乾燥からの肉球のトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

そこで今回は、「肉球が乾燥すると良くない理由」や「冬の肉球ケア」についてお話ししていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

肉球の乾燥をかかえている犬は3頭に1頭

今、近くに愛犬が寝そべっている方は愛犬の肉球をチェックしてみてください!

弾力がなかったり、触るとザラザラしていたり、ひび割れをしていませんか?

もし愛犬の肉球がそのような状態だったら、愛犬は肉球の乾燥に悩んでいるかもしれません。

「肉球の乾燥」というとピンと来ない方も多いと思いますが、実は意外と肉球が乾燥している犬は多いです。

株式会社ディライトクリエイションが展開する「docdog」が飼い主さん200名におこなった意識調査によると、なんと33%の犬が肉球に乾燥を抱えていたことがわかりました。

▼肉球の乾燥状態(愛犬の肉球を実際に触ってもらい、現在の状態に当てはまるものを回答)

3頭に1頭の犬が肉球の乾燥をかかえていると考えると、非常に多くの犬が乾燥に悩んでいることがわかりますし、ちゃんとケアを頑張ろうという気になりますね。

では、そもそもなぜ肉球は乾燥を起こしてしまうのでしょうか。

どうして犬の肉球は乾燥するの?

健康な肉球はプニプニとした弾力があり、しっとりとしたつやがあります。

しかし、乾燥をするとガサガサしたりひび割れてしまいます。

それでは、いったい何が原因で肉球は乾燥をおこしてしまうのでしょうか。

▼肉球の乾燥をまねく原因
・冷たいアスファルトの上を歩く
・冬の乾燥
・エアコンによる乾燥
・散歩後の足洗い

皆さんは散歩の後、毎回犬の足をしっかり水洗いしていませんか?

そして水気をゴシゴシ拭き取っていませんか?

汚れを落して清潔にするという事はとても大切ですが、その半面水で洗うということは乾燥をおこすリスクがあります。

私たちもお風呂に入って何もしないでいると、肌の乾燥を感じますよね。それと同じことが犬の肉球でも起こっています。

また、水気をしっかりぬぐおうと何度もゴシゴシこする摩擦も、肉球の弾力性を失わせたり乾燥をまねく原因のひとつになってしまいます。

また、最近は室内飼いが多いので、肉球の柔らかい子が多いです。

その柔らかい肉球で寒さで冷たくなったアスファルトやコンクリートの上を歩くので、肉球がダメージを受けて「がさつき」や「ひび割れ」の原因になってしまいます。

がさついた肉球が冬の乾燥やエアコンの風にさらされて、さらにひどい乾燥状態になってしまいます。

犬の肉球が乾燥すると良くない理由

今までの内容で「肉球の乾燥に悩んでいる犬が多いこと」と「肉球の乾燥を引き起こす原因」はおわかり頂けたと思います。

それでは、肉球の乾燥をそのまま放置していると、犬にどんな影響があるのでしょうか。

ポイントを「3つ」にまとめてみました。

▼犬の肉球乾燥で引き起こされること
①肉球の炎症
➁痛みからの歩行異常
➂傷口が化膿する

①肉球の炎症

私たちが手を洗ったりお風呂に入った後、なにもしないでいると、どんなことが起きるでしょうか。

肌が乾燥してひび割れたり、かゆくなったりしますよね。

犬の肉球も同じで乾燥したままでいるとひび割れたりかゆくなったりするので、かゆみや痛みを紛らわそうと、肉球を噛んだり何度も舐めたりします。

そうすると傷口が広くなってしまったり、舐め壊して炎症を起こしてしまいます。

➁痛みからの歩行異常

肉球が乾燥してひび割れがひどくなると、痛みもひどくなります。

そのため運動を嫌がるようになったり、痛みが出ている方の足をかばうような歩き方をするようになります。

運動不足になると犬のストレスを発散できませんし、肥満のリスクもあります。

足をかばうような歩き方をすると、別の場所に負担がかかり腰や関節を痛めるきっかけになってしまいます。

➂傷口が化膿する

肉球は歩く際に絶対に地面に触れる場所です。

そのため、ひどいひび割れや舐め壊しによる傷ができてしまうと、傷口が地面と常に接触するようになるため菌が体内に入り、傷口が化膿する可能性があります。

肉球は常に全体重がかかる場所ですし、傷ができても修復しずらい組織です。

治るのに時間がかかる場所なので、しっかりとケアをしてあげることが大事です。

覚えておきたい冬の犬の肉球ケア

それでは、最後に肉球の乾燥を防ぐために大切な「肉球ケア」についてお話ししていきたいと思います。

肉球を乾燥させないためには「保湿」が大事なポイントになります。

人が乾燥を感じたら保湿剤で保湿をするのと同じように、肉球にも保湿を行いましょう。

どうやって肉球を保湿していけば良いのか、ポイントを5つにまとめました。

▼肉球を乾燥から守る5つのポイント
①オススメの保湿剤
➁保湿をするタイミングは?
➂保湿をする回数は?
④どうやって保湿するの
➄保湿以外にできること

①オススメの保湿剤

肉球ケアにオススメの保湿剤は「ワセリン」です。

ワセリンは刺激が少なく、炎症やアレルギーを引き起こすリスクが少ないといわれている保湿剤です。

ワセリンには保湿効果(肌に水分を閉じ込める)以外に保護効果(摩擦などから皮膚を守る)効果も期待できるので、肉球の水分を閉じ込めて乾燥を防いでくれるだけでなく、かさつきやひび割れが起きて敏感になっている場所を保護することができます。

➁保湿をするタイミングは?

犬が乾燥を感じやすい「散歩の後」や「足を洗った後」がよいでしょう。

ただ、肉球は犬の口が届きやすい場所です。そのため、せっかく保湿剤を塗っても舐めとられてしまう可能性があります。

特に、先ほどオススメした保湿剤のワセリンはベトつきが多いので、犬が気になって舐めてしまうことがあります。

それを防ぐために、保湿をした後にオモチャで遊んで気をそらしたり、寝ている隙に保湿をするのがオススメです。

➂保湿をする回数は?

保湿をする回数は少ないより多い方が効果があると言われています。

朝と夜に散歩に行く方が多いと思うので、1日2回、散歩が終わったら行いましょう。

④どうやって保湿するの

ゴシゴシ擦るように塗ると刺激になってしまうので、優しくマッサージするように塗りましょう。

オススメした保湿剤のワセリンはたくさん塗ってしまうと、ベトつきが多くフローリングを滑りやすくなってしまうので、薄く塗るようにしましょう。

寒い時期は固まってしまうので、手の甲に少し出して体温で溶かしながら塗ると、塗りやすいです。

➄保湿以外にできること

がさつきやひび割れがひどかったり出血がある場合は、一度動物病院で診てもらいましょう。

また、傷口が化膿しないように犬用の靴下や靴をはかせて、肉球を保護すると良いでしょう。

最初に紹介した「docdog」の意識調査では、保湿に関する調査も行っており、愛犬の肉球に保湿を行っている飼い主さんはわずか3割でした。

まだまだ認知度が低い肉球の保湿ですが、飼い主さんが気が付かないうちに乾燥が進行していることもあるので、今年の冬は愛犬の肉球ケアを習慣にしてみてくださいね。

<参考書籍>

アジア動物スキンケア検定 公式テキスト 動物スキンケア実践ガイド 岩﨑 利郎 (著)

<参考URL>

2月9日は「肉球の日」! 飼い主の7割以上は愛犬の 肉球が好き。しかし、寒さのピークを迎える今冬、3頭に1頭の愛犬 の肉球が「乾燥トラブル」を抱えていた。

>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000019222.html

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

宮崎出身の動物看護師。
やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・日本動物看護職協会 認定動物看護師