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迎える前に知っておこう!犬種別罹りやすい疾患と必要な心構えについて

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犬の平均寿命が約14歳と言われるようになった近年。

長く愛犬と一緒に生活を共に出来る幸せや喜びがある一方、やはり多かれ少なかれ気になる犬種によって罹りやすい病気は、犬を迎える時に飼い主さんが事前に知っておきたい項目の一つではないでしょうか?

事前に知っておくことは対策や予防に繋がります。

今回は、犬種別で罹りやすいとされる疾患とその疾患に対する必要な心構えをまとめました。

犬種によって罹りやすい偏った疾患はある?

結論から申し上げれば、犬種によって偏りがあり、かつ、その犬種特有に罹りやすい疾患はあります。

「犬を迎えたい!」と思った時、多くの人はその犬種の見た目や愛らしさで選ぶ人も多いかもしれませんが、犬を迎える以上少なくとも頻発しやすい疾患を事前に知っておくことは、とても大切です。

犬種によって罹りやすい疾患とは、基本的に遺伝的な要因が深く関係している場合に発症するものを指すことが多いですが、普段飼い主さんたちが身近に感じることがある膝蓋骨脱臼(通称パテラ)も、ある特定の犬種では、遺伝的に罹りやすい疾患の一つと言われています。

よく、犬を迎えたいと考えてペットショップやブリーダーさんの元を訪れると、遺伝子病検査結果報告というような報告書を目にしたことはないでしょうか?

あれは、特定の犬が交配の仕方によって、遺伝子(DNA)変異を起こすことで発症してしまいやすい重篤な遺伝子病を防ぐ目的で海外諸国が推奨している検査です。

日本でも、2019(令和元)年にさくらちゃんという柴犬がGM1ガングリオシドーシスという致死性の遺伝病を患い、1歳3か月という短い生涯を終えたことがきっかけで、大手ペットショップの遺伝病に対する意識改革が行われ、遺伝子病検査の推進、推奨がされるようになりました。

このように、犬には犬種特有に罹りやすい疾患というのが存在します。

犬を迎える時には、可愛さに目を向けるだけではなく、罹りやすい疾患やその子の体質、特徴なども検討しつつ、迎えるように心掛けましょう。

▼【合わせて読みたい!こちらの記事もオススメです】

犬の遺伝子病検査について考えよう!代表的な遺伝子病から検査の実施方法や費用を解説!
>https://www.inutome.jp/c/column_7-203-47768.html

犬種別罹りやすい疾患には何がある?

それでは、犬種別に罹りやすい疾患にはどんなものがあるのか確認してみましょう。この記事では、比較的多くの人が迎える犬種をいくつか抜粋し、その犬種が罹りやすい疾患をご紹介します。

トイ・プードル

トイ・プードルが罹りやすい疾患には、歯周病、マラセチア性外耳炎、膝蓋骨(亜)脱臼、胆泥症、白内障、流涙症、膵炎、腰痛、甲状腺機能低下症、気管支炎などが挙げられます。

トイ・プードルが患いやすい胆泥症とは、胆嚢(たんのう)内に泥や石が溜まっている状態の事を指し、感染や炎症、食事が原因で起こることが示唆されています。

肝臓病や胆管炎、内分泌疾患などが併発していることも多いため、愛犬が胆泥症と診断された際には、他の病気も疑いましょう。

MIX犬(10kg未満)

ハーフ犬・またはMIX犬が罹りやすい疾患には、胃炎や胃腸炎、消化管内異物、膝蓋骨(亜)脱臼、流涙症、アレルギー性外耳炎、ケンネルコフ、外部寄生虫などが挙げられます。

MIX犬(10kg未満)は一見病気に強そうなイメージが強いものの、上記のような病気には罹りやすい傾向にあるため、注意しましょう。

チワワ

チワワが罹りやすい疾患には、弁膜症、膝蓋骨(亜)脱臼、てんかん、発咳、疼痛、気管虚脱、水頭症などの疾患が挙げられます。

小型犬において発症しやすい弁膜症は、10歳以上の高齢犬が多いと言われておりますが、うち75%以上を占める僧帽弁閉鎖不全症は、遺伝的な要因も兼ね備えており、そのままでは肺水腫や急性腎不全、呼吸困難、チアノーゼなど、心臓以外にも影響を及ぼす恐れのある疾患なので、早期発見、早期治療に努めましょう。

ミニチュア・ダックスフンド

ミニチュア・ダックスフンドが罹りやすい疾患には、歯周病や歯肉炎、椎間板ヘルニア、白内障、クッシング症候群、糖尿病、膵炎、脂肪腫、乳腺腫瘍などが挙げられます。

小型犬種の割に歯が大きく、長頭犬種であるミニチュア・ダックスフンドの多くは歯周病になりやすいため、しっかりとした日々の口腔ケアが必要になります。

また、歯周病に次いで発症の多い椎間板ヘルニアも、生活環境の見直しや工夫を必要とするため、気を付けておきましょう。

柴犬(豆柴含む)

柴犬(豆柴含む)が罹りやすい疾患には、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、緑内障、白内障、認知症、脱毛、甲状腺機能低下症などが挙げられます。

柴犬は皮膚がとてもデリケートな犬種のため、皮膚疾患には特に注意しましょう。ただ、皮膚疾患と一口に言っても原因は様々です。

柴犬が痒がる時は、まずはしっかりと原因を突き止めてから治療するように心掛けることが大切です。

ゴールデン・レトリバー

ゴールデン・レトリバーが罹りやすい疾患には、アトピー性皮膚炎、耳血腫、股関節形成不全、甲状腺機能低下症、全身性腫瘍、脂肪腫、マラセチア皮膚炎、リンパ腫、繊維腫などが挙げられます。

ゴールデン・レトリバーは、性格が穏やかで、コンパニオンアニマルとしても優秀で、とても人気が高い大型犬ですが、遺伝的要因で発症しやすい股関節形成不全や皮膚炎、犬の中でも死亡原因が最も高い腫瘍のなりやすさなどには、普段からコミュニケーションを取って注意を払う必要があります。

ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザーが罹りやすい疾患には、膀胱炎、皮膚腫瘍、趾間皮膚炎、胆泥症、膀胱結石、糖尿病、高脂血症、肝炎、尿石症、脂肪腫などが挙げられます。

ミニチュア・シュナウザーは、遺伝的に膀胱炎や膀胱結石が出来やすい傾向が強く、飼い主さんが日頃から食事や水などを気遣ってあげることが大切です。

また、テリア気質が強いミニチュア・シュナウザーは、爪切りや足先に触れられることを嫌がるため、肉球に何かしらの外傷や炎症が起こった際には、趾間皮膚炎(指の間に出来る痒みや痛み)に注意しましょう。

フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグが罹りやすい疾患には、膿皮症や細菌性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、趾間皮膚炎、潰瘍性角膜炎、白内障、短頭種気道症候群、眼瞼内反などが挙げられます。

フレンチ・ブルドッグは、その特徴的な風貌が可愛らしく人気ですが、重なり合う皮膚は皮膚炎になりやすい特徴を持ち合わせています。

定期的な入浴やブラッシング、生活環境を清潔に保つことを心掛けましょう。

また、鼻と目が近いフレンチ・ブルドッグは、睫毛あるいは瞼縁が角膜を刺激して炎症を起こす眼瞼内反にもなりやすいため注意が必要です。

ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアが罹りやすい疾患には、嘔吐や下痢、血便、胃炎や胃腸炎、膿皮症、結膜炎、気管虚脱、膵炎、その他の泌尿器疾患、クッシング症候群などが挙げられます。

ヨークシャー・テリアは典型的なテリア気質を持っており、警戒心が強く神経質な部分があるため、ストレスなどの影響で嘔吐や下痢、血便、胃炎や腸炎などが多く見られます。

また、ヨークシャー・テリアはシングルコートのため換毛期という概念はありませんが、毛はとても絡まりやすく、日々のお手入れを入念にしてあげる必要があるため、意識的にお手入れをしてあげましょう。

シー・ズー

シー・ズーが罹りやすい疾患には、結膜炎、潰瘍性角膜炎、マラセチア性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、緑内障、クッシング症候群、皮下腫瘍、ブドウ膜炎などが挙げられます。

シー・ズーはフレンチ・ブルドッグと同様短頭種のため、目を傷つけやすく結膜炎や角膜炎に罹りやすい傾向にあります。

また、シー・ズーのマラセチア皮膚炎は、痒みだけではなくフケやべた付き、臭いなどを伴うため、殺菌効果のあるシャンプーなどで定期的なお手入れをしてあげましょう。

犬が罹りやすい疾患に対する心構え

遺伝が関係すると考えられる病気には、はっきりとその遺伝子が特定できたものもあり、ブリーダーさんが子犬の繁殖を行う際に、しっかりと問題のない遺伝子同士を持つ親犬との交配をさせれば、少なくとも最悪な事態は避けることが出来ます。

しかし、人の手で品種改良が重ねられてきた犬は、その過程でどうしても罹りやすい病気を、完全に防ぎきるという事は大変に困難を極めます。

例えば皮膚疾患や白内障、膝蓋骨脱臼(パテラ)といった、生活環境や年齢が関係する疾患を全ての犬種から失くすには、ほぼ不可能だと思われますし、その証拠に、皮膚疾患を患いやすい柴犬を飼養している飼い主さんの多くは、一度愛犬が皮膚疾患を患えば、それは生涯に渡って付き合い続けていくという覚悟で、愛犬と向き合っている方が多いでしょう。

そのため、これから犬を迎えたいと考える飼い主さんに大切にして頂きたいのは、迎えた以上はその子の特徴や体質を踏まえた生活環境を整えてあげること、また、発症してしまった時にはその病気に対する知識や適切な処置を心掛けて頂ければと思います。

まとめ

いかがでしたか?

今回ご紹介した犬種以外の犬種にも、罹りやすい疾患というものは存在し、その疾患は遺伝性もあれば環境要因で起こる疾患など様々です。

犬を迎えたいと思った際には、是非とも事前にその犬種は何の疾患に罹りやすいのかある程度知った上で迎えてあげてください。

その後の愛犬との向き合い方が違ってくるのでオススメですよ。

<参考書籍>

犬の医学

<参考サイト>

アニコム 家庭どうぶつ白書2022
>https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202212.pdf

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。