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春の狂犬病予防注射、集団接種と個別接種どっち派?それぞれのメリットやデメリットについて

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日本では、狂犬病予防ワクチンや混合ワクチンを年に一回接種するように推奨されています。

中でも、狂犬病予防ワクチンについては、4月~6月の時期を集団接種による注射月間としているところが多く、毎年嫌々ながらも頑張って打っているワンちゃんも多いのでは?

そこで今回は、狂犬病予防ワクチンの接種割合や副反応の有無、集団で打つ場合のメリットとデメリット、個別で打つ場合のメリットとデメリットについてご紹介します。

狂犬病予防ワクチンの接種割合はどれくらい?

犬の場合、毎年年に一度必ず狂犬病予防ワクチン接種を受けなくてはならないと動物愛護管理法により決められています。

そのため、多くの飼い主さんは毎年狂犬病予防接種時期の4月~6月頃に、混合ワクチン接種も含めた予防接種を行う方も多いのではないかと思いますが、実際にはどれだけの人が狂犬病ワクチン接種を行っているのかご存知ですか?

2021(令和3)年5月に株式会社PLAN-B様が運営するINUNAVI(いぬなび)が実施した全国に住む476人の飼い主さんを対象としたアンケート調査では、狂犬病予防ワクチンに加え、混合ワクチンも合わせたアンケート結果で、このような回答が得られています。

▲副作用があった犬は◯%!知っているようで知らないワクチン事情を徹底調査【犬の飼い主476人アンケート】

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000068228.html

この結果を見ても分かるように、こちらのアンケート結果では、37.8%(476人中180人)以上の飼い主さんが「狂犬病ワクチンだけ」と回答しており、やはり年に一度の義務付けがされている点や一番警戒しておきたい点で高い結果となっているように感じます。

ワクチン接種で副反応が出た犬の割合って?

それでは、愛犬家にとってこれだけ浸透している狂犬病予防ワクチンは、どれだけの割合で副反応が報告されているのでしょうか?

こちらも上記運営会社が行ったアンケート調査によって得られた副反応に関するアンケート調査結果を見ていきましょう。

▲副作用があった犬は◯%!知っているようで知らないワクチン事情を徹底調査【犬の飼い主476人アンケート】

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000068228.html

この結果を見る限り、全体の92.2%(476人中439人)の飼い主さんの愛犬は、ワクチン接種での「副反応はなかった」と回答していることから、そこまで危険性は感じられないように思います。

ただ、愛犬の体質や年齢、その時の状況によっては、狂犬病予防ワクチン接種に限らず、混合ワクチンであっても副反応を示してしまうワンちゃんは居るため、注意が必要です。

特に「副反応はなかった」という結果に次いで5.3%と多かった「あったかもしれないが正確にはわからない」という回答結果の中には、狂犬病予防ワクチン接種後「ダルそうだった」、「食欲が落ちた」、「元気がなくなった」という回答をした飼い主さんが25人中5人程いたという点については、やはり狂犬病ワクチン接種を行うことに全く危険性がないとは言い切れないのも事実です。

狂犬病予防接種、集団と個別ならどっち?

狂犬病の予防接種方法は、主に4月~6月頃に実施される集団接種と定期的に通っている動物病院で受ける個別接種の2種類があります。

集団接種については自治体によって多少やり方は異なりますが、一般的には市区町村で送付されたハガキや書類を持参のうえ、決められた時期、決められた日時に会場まで足を運び、集団接種を受けます。

平日でも開催日時に足を運べる飼い主さんや他のワンちゃんが居ても興奮しないワンちゃんなどにオススメです。

一方、個別で狂犬病予防接種を受ける場合には、混合ワクチンを接種する時と同様の流れとなり、集団接種で決められた日時に足を運ぶことが難しい飼い主さんや集団接種が難しいワンちゃんにオススメです。

集団接種が難しいワンちゃんに該当するのは、例えば他犬を見ると興奮してしまうワンちゃんや飼い主さんが押さえ切れないワンちゃん、持病持ちのワンちゃんや高齢のワンちゃん、妊娠・授乳中のワンちゃん、過去にワクチンでアレルギー反応を起こしたワンちゃんなどが該当します。

狂犬病予防接種を集団で受けるメリット・デメリット

狂犬病予防の集団接種が開催される会場は、市区町村によって動物病院であったり、公民館や公園であったり様々ですので、集団接種を希望する場合には、予防接種の書類などが届いた後に、事前に開催会場や日時を確認して備えるようにしましょう。

では、狂犬病予防接種を集団で受ける場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

【集団接種でのメリット】

・平均3,000円のワクチン代と注射済票手数料550円のみ
・その場で狂犬病注射済票交付が可能

【集団接種でのデメリット】

・日程と開催会場が限られている
・集団接種なので他犬との交流が苦手・興奮してしまう場合不向き
・狂犬病ワクチン接種以外で気になる相談や診察が難しい
・万が一異変が起こった際、対応に時間が掛かる場合がある

狂犬病予防接種を集団で行う場合、基本的には狂犬病予防ワクチン接種のみを目的としているので、それらに掛かる費用を用意しておけば問題なく、注射済票もその場で交付されるので、いちいち登録する手間がないという点ではメリットですが、反対にそれ以外の病気や気になる愛犬の不調については、他のワンちゃんたちの接種も控えているため、その場での相談や診察が難しい、万が一の場合にも対応に時間が掛かる場合があるなどのデメリットが生じます。

狂犬病予防接種を個別で受けるメリット・デメリット

狂犬病予防の個別接種では、集団接種とは違って、どの動物病院でも予防接種を受けることが可能です。

予防接種の書類などは集団接種同様、その時期が来たらそれぞれの市区町村から送付されてくるはずなので、その書類を持参して、かかりつけの動物病院で狂犬病予防接種を受けてください。

それでは、狂犬病予防接種を個別で受ける場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

【個別接種でのメリット】

・日程調整に融通が利く
・ワクチン接種以外に気になる点の診察や相談が出来る
・かかりつけ医の場合、愛犬の性格や状況に臨機応変に対応できる
・万が一異変が起こった際、すぐさま処置してもらえる可能性が高い

【個別接種でのデメリット】

・ワクチン代以外に診察代が加算される
・動物病院は自由診療のため、かかる病院で料金が違う
・注射済票登録の代行が可能な病院と不可能な病院がある(不可能の場合、自ら役所や保健所に登録手続きが必要)

狂犬病予防接種を個別で行う場合、普段お世話になっている病院で予防接種が行えるため、日程調整の融通を利かせられたり、ワクチン以外で気になることがある際には相談や診察をしてもらえたり、また、かかりつけ医であれば愛犬の性格や状況を理解して臨機応変に対応してくれるといった点や、万が一の際にも即座に対応可能といったメリットがある一方、動物病院でかかる料金は自由診療のため、集団接種でワクチン接種を行うより、料金が割高になる場合があり、注射済票登録についてもご自身で手続しないとならないというデメリットが生じる場合があります。

まとめ

いかがでしたか?

今でこそ狂犬病は日本では50年以上発症が見られていない病気ではありますが、海外ではまだまだ現役の怖い感染症の一つです。

そのため、愛犬のためにもご自身のためにも、集団接種であれ個別接種であれ、どちらともにメリット・デメリットを考慮した上で愛犬に最善な選択をしてあげたいものですね。

<参考書籍>

いぬ大全304

<参考サイト>

副作用があった犬は◯%!知っているようで知らないワクチン事情を徹底調査【犬の飼い主476人アンケート】
>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000068228.html

ALL動物病院行徳|狂犬病予防接種だけ義務があるのはなぜか解説します!
>https://www.wizoo.co.jp/infomation/all_news/2021/3396/

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。