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愛犬と一緒に車中泊旅行!楽しみ方と守るべきマナーとは?

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愛犬との旅行で車中泊をするという方が増えています。宿泊先を確保する必要がなく、気の向くままに旅ができる車中泊というスタイルはワンコとの旅行にぴったり!

我が家も10年以上前にミニバンから始めてその楽しさと自由さにすっかり車中泊の虜になり、現在はキャンピングカーで全国を旅しています。昔に比べて仲間が増えたことはうれしいのですが、同時にマナーの悪さが目立つようになり、残念ながら車中泊を禁止する施設も出てきてしまいました。

今回は、愛犬との旅をよりいっそうおもしろいものにする車中泊のメリットと、極力迷惑をかけずに楽しむために心がけたい点についてご紹介したいと思います。

愛犬と車中泊旅行のメリットと楽しさ

愛犬との旅行における車中泊のメリットとは、なんといってもその気軽さではないでしょうか。通常、旅行といえば宿泊先の確保が必要ですよね。ワンコも一緒に泊まることができるホテルは限られている上、観光シーズンにもなると一年くらい前から予約しないと間に合わないことも。

半面、車中泊なら思い立った時に気が向いた場所へ出かけることができます。旅行の予定日に愛犬や飼い主さんが体調を崩したりして中止になっても、いつでも再調整できると思えばそんなに残念な気分にはなりません。「今週末行こうと思っていたけど、雨予報だから来週にしようか」なんてことも自由にできちゃう。もちろん、旅の途中で突然スケジュールを変更することだって思いのまま!

我が家は年に3回ほど10日間前後かけて遠方へ行くのですが、事前に立てた旅程通りに進むことはまずありません。天候や混雑具合を見ながらルート変更するため、お目当てのスポットにベストなタイミングで行くことができるのです。

また、目的地に一番乗りできることも車中泊旅の大きなメリット。人気の観光地は少し出遅れるとあっという間に駐車場が満車になってしまうし、ワンコを連れていると混雑している場所では何かと気を遣いますよね。目的地にほど近い場所で車中泊すれば、まだ人が少ない時間帯に観光を楽しむことができるのです。

▲開園と同時に入れば人が少ない!

車中泊のもうひとつのメリットは、愛犬にとってのストレスが少ないということでしょう。どんなに旅行に慣れているワンコでも、慣れない施設で他の人やワンコがいて完全にリラックスできるとは思えません。多少のストレスや緊張感はワンコにとっても良いスパイスとなりますが、それを楽しめない場合もあります。

たとえば我が家の愛犬は、見知らぬ場所に行くと緊張したり他のワンコに会うとテンションが上がったりしておなかを壊すので、ペットOKのホテルやペンションでの宿泊には向いていないでしょう。自宅の延長線上のようなイメージの車中泊なら、愛犬も安心してぐっすり眠ることができます。

▲自宅と同じようにくつろぐ愛犬

車中泊旅行の問題点

愛犬との旅に最適とも言える車中泊。近年のアウトドアブームが影響してメディアでも取り上げられることが増え、昔に比べて車中泊をする旅行者が各段に多くなりました。同時に、利用者のマナー違反が目立つようになったのも事実です。

大型連休には、全国のサービスエリアや道の駅の駐車場がたくさんのキャンピングカーやミニバンで埋まります。中には駐車場や周辺の芝生の上にテーブルやイスを出して車外で調理や食事を始めたり、テントを張ったりする人までいます。

また、施設のゴミ箱は常に満杯状態。あまりの惨状に見かねてゴミ箱が撤去された施設では、女性トイレ内のゴミ箱に紙皿やカップ麺の容器が詰め込んであったりします。さらに、外水道やトイレの洗面台で食器を洗う人を見かけることもあります。「水道で犬を洗わないで!」なんていう張り紙を見たことも!

高速道路のサービスエリアや道の駅ではドライブ中の仮眠は許可されているものの、当然のことながらキャンプ場代わりに利用することは想定されていません。勘違いをした利用者が原因で、「車中泊お断り」となってしまった施設も数多くあるのが現状です。

これらのマナー違反は、車中泊に不慣れな利用者が爆発的に増えたことが原因です。食事も水道もゴミ捨ても車内で済ませられるキャンピングカーとは異なり、スペースや設備が十分ではない普通車での車中泊には不便がつきもの。

キャンピングカーイベントや雑誌などで提供されるマナー啓発の機会に触れることもなければ、「ちょっとくらいいいだろう」「みんなやっているから平気」という気持ちになる人がいても不思議ではありませんよね。そんな一人ひとりの小さなマナー違反が積み重なって大きな問題となってしまうのです。

▲残念ながら、このような酷い状態のゴミ箱をよく見かけます。

出典元:https://www.jrva.com/column/detail.php?column_cd=35

ワンコ連れの場合、さらなる注意が必要です。夜中や早朝に吠えると同じく車中泊をしている方に迷惑となりますし、排泄の場所にも気を遣うべきでしょう。すぐ近くに民家がある場合、施設に苦情が入ることも考えられます。

また、時おりワンコの抜け毛が束になって落ちているのを見かけますが、ポイ捨てと同じなので絶対にやめましょう。「犬を連れて来られると嫌だな」と他人に思わせないよう配慮することが大切ですね。

おすすめ車中泊スポット

いろいろと気を遣うことはあれども、やはりワンコとの旅行において車中泊は魅力的な手段だと思います。次は、サービスエリアや道の駅以外で利用可能な車中泊スポットについてご紹介します!

オートキャンプ場

車中泊だけではなく、屋外での調理や食事も楽しめるのがオートキャンプ場の楽しさ。もちろんテントを張って本格的なキャンプもできます。

施設内にドッグランがあったりフェンスつきのサイトがあったりと、ワンコ連れを想定したキャンプ場も数多くあります。ただし1泊1万円前後するので、車中泊のためだけではもったいないと感じてしまいますね。

我が家は、のんびりとバーベキューを楽しみたいときにオートキャンプ場を利用します。

RVパーク

道の駅や温泉施設、レストランなどが敷地の一部を車中泊利用のために開放している「RVパーク」。全国に徐々に増えつつある、車中泊旅には欠かせないスポットです。

1泊1千円~3千円とキャンプ場に比べて安価なことと、トイレや入浴施設、食事処などが近距離にあることから、キャンピングカーじゃなくても安心して利用することができます。

ただ車外での調理は基本的に禁止となっている場所が多いため、バーベキューなどはできません。施設によって規則が異なりますので、「くるま旅クラブ」のHPで事前にチェックしておきましょう。(参考URL:https://www.kurumatabi.com/

Carstayステーション

安心して車中泊を楽しみたい旅行者と、駐車場や観光体験を提供したいホストをつなぐシェアリングサービス「Carstay」。温泉やレストランだけではなく、農園やお寺、個人宅の駐車場など、全国140カ所以上ものスポットが登録されています。

夜間のトイレ使用やゴミの引き取りなど、施設によってサービスが異なるので事前によく調べる必要はありますが、オートキャンプ場やRVパークよりも格安で利用できる場所が数多くあります。(参考URL:https://carstay.jp/ja/stay

愛犬との車中泊を楽しむために

愛犬へのストレスが少なく、気軽に自由に楽しむことができる車中泊旅。その魅力を広め、仲間が増えてほしい気持ちと裏腹に、今のままでは車中泊お断りの場所が増え、ワンコとの旅の選択肢が狭まってしまう危機感を持っています。小さなマナー違反がいずれは自分たちの首を絞めることになると考え、みんなが気持ちよく過ごせるよう配慮したいものですね。

そしていつの日か、愛犬との車中泊が歓迎されるような世の中になればいいなと願っています。

(画像提供元: https://www.photo-ac.com/