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「犬が苦手な香りはなに?」犬に与える影響やストレスの少ない匂いの選び方を解説

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消臭剤や洗剤など私たちの生活は色々な匂いに溢れていますね。

犬は嗅覚が優れているので、人間が気にならない香りでも犬は不快に感じているかもしれません。

今回は「犬が苦手に感じる匂い」を7つ紹介します。

「強い香りが犬に与える影響」や「ストレスの少ない香りの選び方」も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

「犬の苦手な香りはなに?」犬の苦手な香り7選

私たちは暮らしの中で香りがついている物をいろいろ使います。

何気なく使っている物が犬にとっては不快になっているかもしれません。

犬が苦手な香りを7つご紹介するので、犬も快適に過ごせるように、犬が苦手な香りを覚えておきましょう。

▼犬の苦手な香り7選

犬の苦手な香り①「柑橘類」
犬の苦手な香り②「香辛料」
犬の苦手な香り③「酢」
犬の苦手な香り④「アルコール」
犬の苦手な香り⑤「タバコ」
犬の苦手な香り⑥「マニキュア」
犬の苦手な香り⑦「香水・匂いの強い柔軟剤」

犬の苦手な香り①「柑橘類」

人にとって柑橘類は爽やかな良い香りですが、犬にとっては柑橘の匂いは鼻の粘膜を刺激する匂いのため、苦手と感じてしまうようです。

犬の苦手な香り②「香辛料」

コショウや唐辛子、シナモンといった香辛料も犬が苦手な香りとされています。

特にコショウは人が匂っても思わず咳き込んでしまうような強い刺激臭がします。

犬の嗅覚は人の約100万倍と言われているので、より強く刺激を感じてしまうようです。

犬の苦手な香り③「酢」

お酢独特のツンとした香りも犬が苦手な香りです。

少しずつ慣れていく犬もいるようですが、多くの犬が好む匂いではないようです。

犬の苦手な香り④「アルコール」

アルコールの匂いも犬が苦手な香りです。

お酒だけでなく、お酒を飲んだ方の息や消毒用のアルコールの匂いにも敏感に反応して嫌がることもあるようです。

また犬は体内でアルコールを分解できないので、少し口にするだけでも危険です。

犬の苦手な香り⑤「タバコ」

タバコの煙は犬の喉や鼻を刺激するので、ほとんどの犬が好みません。

タバコそのものだけでなく、部屋や洋服、カーテンについた匂いも嫌い、ストレスの原因になってしまいます。

犬の苦手な香り⑥「マニキュア」

マニキュアの独特の刺激臭を犬は苦手に感じます。

マニキュアを塗っているときに同じ部屋にいるだけで、具合が悪くなる子もいるので、愛犬の側でマニキュアは扱わないほうがよいでしょう。

犬の苦手な香り⑦「香水・匂いの強い柔軟剤」

香水や香りの強い柔軟剤も犬が苦手な香りです。

最近は長い時間香りが残る柔軟剤ありますが、犬が使用するタオルや毛布などには使用しない方がいいでしょう。

強い香りがペットに与える影響は?

犬の苦手な香りを7つご紹介しました。

その中に「香水」や「匂いの強い柔軟剤」がありましたね。

こういった香りにペットが長時間接することに問題はないのでしょうか。

実はこういった商品には、揮発性有機化合物(VOC)やマイクロカプセル化された化学物質が多く含まれており、シックハウス症候群や香害として人や動物の健康に悪影響を与えることが懸念されています。

「比較統合医療学会誌」に掲載された症例(猫6例、犬1例)によると、飼い主さんが高残香性柔軟剤や香料付きペット用品、消臭スプレーを使用した所、ペットに下記のような症状が現れたそうです。

▼ペット(猫6例、犬1例)に現れた症状

・元気消失、食欲低下(約86%)
・意識混迷、虚脱、斜頸など神経症状(約29%)
・眼・鼻の炎症(約29%)
・呼吸促迫(約14%)
・発作的な咳(約14%)
・よだれ(約14%)

いずれも香りつきの商品の使用を中止したところ症状が改善したと報告されています。

つまり、強い香りの製品に含まれる化学物質の曝露が、犬や猫の呼吸器や肝臓、神経系に影響を及ぼす可能性があるということです。

もちろん個体差があるので、すべてのペットが報告されているような症状が現れるわけではありませんが、ペットの周りで強い香りがするものは控えておいた方が良さそうですね。

「犬目線で選ぼう」ストレスの少ない香りの選び方は?

では、愛犬自身や愛犬の周りで使用する物を選ぶ時に気をつけた方がよいことはなんでしょうか。

ポイントは2つあります。

▼ストレスの少ない香りの選び方は?

・香りが強い、香りが残る商品は避ける
・無香料・無添加商品を選ぼう

・香りが強い、香りが残る商品は避ける

香りが長く残る商品が増えていますが、これらには揮発性有機化合物やマイクロカプセル化された化学物質が含まれています。

犬が使用するタオルや毛布などに使用すると、犬が長時間化学物質に触れることになります。

また、飼い主さんの服に香りが強いもの使用すると、飼い主さんと触れ合っている時に服に付着した化学物質を犬が吸い込んでしまう可能性があります。

日常で使用する洗剤や柔軟剤、消臭スプレーは、香りが強いものや長時間残るものは選ばないようにしましょう。

・無香料、無添加商品を選ぼう

愛犬が使用するマットや毛布などを洗う洗剤や柔軟剤は、無香料や無添加のものを選ぶようにしましょう。

また、消臭スプレーやお手入れシートなども、可能であれば香料がついていない商品を選ぶようにしましょう。

その時に症状が出なくても長い期間吸い込んでいるうちに、症状が現れる可能性もあります。

犬の苦手な匂いや危険性を知っておくことで、愛犬が快適に過ごす空間を作ることができるので、しっかりと覚えておくことが大切ですね。

<参考URL>

比較統合医療学会誌 Vol.27,No.2に掲載されました
>https://ameblo.jp/catsclinic/entry-12662803327.html

身近な日用品による犬猫の化学物質過敏症 社会 問題となっている“香害 ”とは?
>https://petstance.com/category9/20231101/

<参考書籍>

動物看護のための動物行動学 森 裕司 (著)

<画像元>

Canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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