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動物愛護週間って何?開催イベントは犬同伴OK?詳しい行事内容や期間について

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皆さんは、年に一度『動物愛護週間』という法律で定められた週間行事があるのをご存知でしょうか?

普段私たちに癒しを与えてくれる犬や猫たちに対して、国や自治体、動物保護団体などが様々なイベントを開催する、この『動物愛護週間』。

その主な法律内容や開催されるイベントでは犬同伴OKなのか、期間はいつなのか?といったことを、今回はご紹介します。

昭和48年の動管法で制定された動物愛護週間

犬や猫を迎えられた飼い主さんたちは動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律)という法律があるのをご存知だと思うのですが、この動物愛護管理法の第4条に定められている法律こそ、『動物愛護週間』です。

『動物愛護週間』では主に、

【動物愛護管理法第一章】
第四条 ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける。
2 動物愛護週間は、九月二十日から同月二十六日までとする。
3 国及び地方公共団体は、動物愛護週間には、その趣旨にふさわしい行事が実施されるように努めなければならない。

といった条文で定められており、これにより国や地方公共団体では、それぞれ民間の動物愛護団体や協賛団体の協力の下、動物愛護の精神を国民生活の中に浸透させ、人と動物との豊かな関係を一日も早く創りあげることを目的としています。

動物愛護週間の期間とは?

法律で定められている『動物愛護週間』の期間は、毎年9月20日~9月26日の6日間と決まっています。

1974(昭和49)年に動管法(現:動物愛護管理法)が制定された時から明示されており、民間団体や行政機関が定める○○週間や○○月間と違って、ここまで明確に法律で定められている動物愛護週間は極めて稀なものとされています。

基本的にこの期間中は、前述でもお伝えしたように多くの保護団体や協賛団体が様々なイベントを催し、動物の愛護と管理に対する普及啓発活動を行います。

動物愛護週間の歴史

現在では日本の動物愛護管理法で毎年9月20日~同月26日までの間を動物愛護週間とする法律が定められておりますが、元々この週間行事は、アメリカが1915(大正4)年5月の第一日曜日の7日間、動物を愛し、動物と人間の絆を深めることを目的として制定したのが始まりでした。

日本においての動物愛護週間は1927(昭和2)年、日本の教育家であり思想家でもあった新渡戸稲造氏の奥さんで、アメリカ人のバーネット夫人によって提唱されたのがきっかけだと言われています。

けれどその後、1949(昭和24)年の戦後にGHQ(連合国軍総司令部)が春分の日の1日のみを動物愛護デーとして開催するよう指示し、翌年の1950(昭和25)年も同様に1日のみの動物愛護デーが開催されました。

しかしそのような活動方法では動物愛護の普及啓発成果が伸びないという理由から、1951(昭和26)年には春分の日を中心とする1週間を、1954(昭和29)年からは愛鳥週間と近いことや東北地方などはまだ寒く屋外でのイベントが難しいなどの理由もあり、秋分の日の1週間を動物愛護週間として時期を変え、1974(昭和49)年に施行された動管法(現:動物愛護管理法)を最後に、現在の9月20日~26日が正式に法律で定められました。

動物愛護週間の主な行事内容

しかし、このような動物愛護週間という行事があっても、実際には何が行われているのか分からないといった飼い主さんたちも多いのではないでしょうか?一体どこで、どんなことが行われているのか?この期間中行われるイベントには、愛犬も同伴OKなのか?

続いては、動物愛護週間の主な行事内容及び、これまで開催されてきたイベント内容について、簡単にご紹介しましょう。

動物愛護週間ポスター

動物愛護週間ポスターとは、2005(平成17)年に動物愛護週間に合わせてポスターを作成し、行われるイベントの絵画を広く一般公募することによって、動物愛護週間の普及啓発を図るために始まった行事です。

毎年4月初旬から5月下旬が公募期間となっており、年ごとに決まっている動物愛護週間の絵画テーマに沿った作品で最優秀作品に選ばれた場合、環境大臣賞や賞状などが贈られるようになっています。

最優秀作品については、その年の動物愛護週間ポスターとして採用され、全国の自治体及び関係省庁、報道機関等に配布するとともに、動物愛護管理行政の推進を図るための資料として活用されることになります。

どうぶつ愛護フェスティバル

動物愛護週間中央行事実行委員会として環境省を中心に、東京都や台東区、日本動物愛護協会といった動物関連団体が開催するどうぶつ愛護フェスティバルこそが、動物愛護週間に行われるイベントになります。

地域によって名称やイベント内容は異なりますが、ほとんどの場合、入場料金などは無料で、全国各地で動物愛護に関するイベントが行われます。

残念ながら近年は新型コロナウイルスの影響で屋外でのイベントなどは催されておりませんが、コロナ前の2018(平成30)年や2019(令和元)年での東京都では、上野恩賜公園の不忍池周辺や上野動物公園内で、ペット同伴による犬のしつけ教室やお散歩マナー啓発などの行事が開催されました。

2022(令和4)年の本年度については、10月1日に上野恩賜公園内の水上音楽堂にて、ステージイベントのみ開催予定とのことで、詳細は公式HPでご確認頂けますので、気になる方はご覧になってみてください。

動物愛護週間中央行事 どうぶつ愛護フェスティバル
>https://doubutsuaigo.net/

動物愛護週間中の愛犬との過ごし方

ここまで動物愛護週間についてご紹介してきましたが、イベントに出掛ける時間がない、特別何かをするのはちょっと…と思われる方もいると思います。

基本的に、動物愛護週間だからと言って必ず何かしなくてはいけないわけではありませんが、この6日間はいつもよりも少しだけ愛犬に対して接してあげる時間を長くしてあげたり、愛犬自身をじっくり観察してみたりすると、何か新しい発見が見つかるかもしれません。

中でも動物愛護管理法は、令和に入ってから動物に対する虐待などの罰則強化やペットショップやブリーダーといった業者に対するマイクロチップ装着義務など、立て続けに改正が行われたため、そういった知識を付けるのも役立つと思います。

法律と聞くと敷居が高く感じられるかもしれませんが、こういった情報や知識は動物に関する専門学校などに通うか、動物に関する資格を取得するか、または常日頃からペットに関することにアンテナを張る以外なかなか情報が得られないと思うので、この動物愛護週間の期間中だけでもネットで情報を検索するなど意識してみると、思わぬところで愛犬に必要な何かが得られる良い機会になるかもしれません。

まとめ

動物愛護週間は、通常の生活を送っているとついつい見過ごしてしまう程、まだまだマイナーな行事かもしれません。

さらに新型コロナウイルスが流行してしまったために、屋外でのイベントが中止になってしまう状態が続き、初めて愛犬を迎える飼い主さんにとっては、動物愛護週間という週間行事が法律で定められていること自体、驚きな方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、こうして法律でも定められている動物愛護週間は、動物、特に愛玩動物と言われている犬や猫に対する飼養や関心について、理解を深める良い機会だと思うので、屋外イベントが再度開催された時には、参加してみると面白いかもしれませんね。

<参考書籍>

ペット六法 法令編 第2版

<参考サイト>

環境省|動物愛護週間行事
>https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/week/gyoji.html

動物愛護週間中央行事 どうぶつ愛護フェスティバル
>https://doubutsuaigo.net/week.html

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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