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「冬は犬の誤飲事故に注意」誤飲しやすいものトップ10と誤飲事故が多い犬種もご紹介

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クリスマスにお正月などイベントが目白押しの季節がやってきましたね。

この時期に気をつけたいのが「犬の誤飲事故」です。

特に年末年始はかかりつけ医がお休みという場合もあるので注意が必要です。

そこで今回は「犬が誤飲しやすいものトップ10」や「誤飲事故が多い犬種や年齢」をご紹介します。

「愛犬が誤飲しちゃったかも」という場合の対応も合わせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

犬の誤飲事故は12月が最多!

ペット保険のアニコム損害保険株式会社が保険金請求データを元に「犬の誤飲事故」に関する調査を行ったところ、犬の誤飲事故が多い月は下記のようになりました。

▼異物誤飲の請求割合(252,414 頭を対象に調査)

異物誤飲の請求割合を月別に見ていくと、請求割合が一番高い月は12月で、1月から3月にかけて高めの傾向が続いていることがわかります。

12月から3月にかけて犬の誤飲事故が増える理由なんでしょうか。

▼冬に犬の誤飲が多い理由は?

・来客が多い
・クリスマス、バレンタインといったイベントが多い
・来客の中に犬に不慣れな人がいる(与えてはいけないものを与える)
・大掃除や年越しの準備で犬から目を離す時間が多い
・テーブルに食べ物が出ていることが多い
・年末年始でゴミが多く溜まっていることが多い

冬場に犬の誤飲事故が増える原因として「イベントが多い」「来客が多い」「犬から目を離す時間が多い」ということが考えられます。

そのため「目を離した隙にテーブルの上の料理を食べる」「バッグや服を漁ってチョコレートを食べる」といったシチュエーションで誤飲事故が起こる可能性があります。

また犬の扱いに慣れている来客ばかりではないので、犬が食べてはいけないものを与えてしまうケースも考えられます。

誤飲は一瞬のうちに起きるので、事故が起きやすい冬場は特に注意をしておきましょう。

「犬が誤飲しやすいもの」トップ10

では、犬が誤飲事故をおこしやすいものはいったいなんでしょうか。

同調査で通院経験のある異物を調べたところ、結果は下記のようになりました。

▼通院経験のある異物(252,414 頭を対象に調査)

▼「犬が誤飲しやすいもの」トップ10

1位:「プラスティック製品」116頭
2位:「人の医薬品」94頭
3位:「チョコレート」69頭
4位:「布類(靴下やタオルなど)」57頭
5位:「石や砂」47頭
6位:「アクセサリー等の小物」47頭
7位:「果物や梅干しの種」43頭
8位:「タバコ」43頭
9位:「ネギ類」43頭
10位:「乾燥剤」40頭

誤飲で一番多かったものは「プラスティック製品(116頭)」で次に「人の医薬品(94頭)」「チョコレート(69頭)」という結果になりました。

プラスティック製品と聞くとピンとこないかもしれませんが、食品が入っていたトレーやプラスティック性のスプーンやストロー、ペットボトルのキャップなどが該当します。

匂いや味がついていて舐めたりかじったりしているうちに誤飲してしまうということが考えられます。

また、誤飲しやすいものの第2位に「人の医薬品」がランクインしていますが、犬が誤飲すると中毒を起こし、死に至るケースもあります。

ランクインしているものの多くが犬の日常の中にあるものなので、誤飲させないように対策をとることが大切ですね。

誤飲事故が多い犬の年齢は?

誤飲事故はどの犬でも起こす可能性のある事故ですが、特に誤飲事故を起こしやすい年齢があります。

同調査で誤飲事故の発生件数を調査したところ、結果は下記のようになりました。

▼誤飲事故の年齢別発生率(252,414 頭を対象に調査)

誤飲事故が一番多く発生している年齢は「0歳(4.44%)」で次に「1歳(2.52%)」「2歳(1.79%)」の順になりました。

子犬は好奇心が旺盛で、危険を認知する能力が未熟です。

そのため、気になったものを口に咥えたりかじったりしているうちに、誤飲してしまうことが考えられます。

また何度か飼い主さんに、口にあるものを取り上げられるという経験をすると、取り上げられないように飲み込んでしまうという場合もあります。

誤飲事故が多い犬種トップ5

では、こういった誤飲事故をおこしやすい犬種はいるのでしょうか。

同調査で誤飲事故の発生率が高かった0歳の犬を調べたところ、誤飲の発生が多かった犬種は下記のようになりました。

▼0歳の犬種別誤飲発生率

▼誤飲発生率が高い犬種トップ5

1位:「バーニーズ・マウンテンドッグ」
2位:「フラットコーテッド・レトリーバー」
3位:「ボストン・テリア」
4位:「フレンチ・ブルドッグ」
5位:「ミニチュア・ピンシャー」

誤飲事故が一番多く発生している犬種は「バーニーズ・マウンテンドッグ」で次に「フラットコーテッド・レトリーバー」「ボストン・テリア」の順になりました。

誤飲が起きるきっかけとして、おもちゃの取り合いやストレスなどが考えられます。

特に冬場は寒さから散歩の時間が短かくなる、年末の慌ただしさで愛犬と過ごす時間がなかなか取れないといったことが起こりがちです。

誤飲が起きやすいシチュエーションなので、ランクインした犬種は特に注意をしておきましょう。

「愛犬が誤飲したかもと思ったら」とれる対処法は?

では、愛犬が誤飲事故を起こしてしまったら、どのような対処をとればよいでしょうか。

誤飲をしてしまった場合は、様子見をせずにすぐに動物病院へいきましょう。

布製のものを誤飲した場合は、腸の中で詰まって腸を塞いでしまう可能性がありますし、竹串や鶏の骨を誤飲した場合は消化管などに刺さる可能性があります。

誤飲の怖いところは危険なものを誤飲しても無償症の場合があることです。

嘔吐や下痢などの症状が出ると焦って動物病院に行くと思いますが、無症状で元気があると「一旦様子を見ようかな」「便で出てくるかもしれない」と様子をみたくなります。

しかしその時は元気でも、時間の経過とともに症状が悪化したり、数年後に体の中で悪さをし始めるといったことも考えられます(実際に誤飲から2年後に腸閉塞をおこした事例が報告されています)。

誤飲したものや経過時間によって動物病院でとれる対応は変わってきます。

「誤飲をした」「誤飲したかも」と思ったら迷わず動物病院に電話してください。

▼誤飲での自己対応はNG

犬の誤飲の対処法で「塩を飲ませて吐かせる」「オキシドールを飲ませる」といった方法が紹介されている場合がありますが、リスクの高い危険な方法でより症状が悪化する可能性があります。

家庭内でとる対応ではないので、自己対応はせずにすぐに動物病院にいきましょう(事前の電話がオススメです)。

誤飲は予防できる事故のひとつです。

愛犬と楽しくイベントを過ごすためにも、今回ご紹介した内容を活かして誤飲事故を起こさないように注意していきましょう。

<参考URL>

冬場は犬の異物誤飲事故が増加、12月が最多
>https://www.anicom-page.com/hakusho/statistics/pdf/20111221.pdf

異物誤飲の症状は、忘れたころにやってくる アレス動物医療センター
>https://profile.ne.jp/w/c-62100/

塩やオキシドールによる催吐方法に関して 上板橋リズ犬猫病院
>https://www.lizaniho.jp/emetic

<画像元>

Unsplash

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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