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「飼い主がいない犬は約5万匹」飼い主がいない犬を減らすために私たちができること5選

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愛犬のことを家族の一員として大切に飼ってらっしゃる飼い主さんは多いです。

しかしその一方で、飼い主がいない犬も存在し、その数は約5万匹と言われています。

どうして飼い主がいない犬がそんなに多く存在するのでしょうか。

今回はペットを取り巻く現状を学びながら、飼い主がいない犬を少しでも減らすために、私たちにできることを考えてみましょう。

ペットを取り巻く現実「飼い主がいない犬は約5万匹」

ペットフードなどの輸入販売を行う「マース ジャパン リミテッド」が飼い主のいないペットの現状を把握するために日本の犬猫に関する調査(飼い主のいないペットの現状把握プロジェクト)を行いました。

調査の結果、下記のことがわかりました。

▼飼い主のいないペットの現状

▼調査結果

・日本における犬猫の総数は1,833万匹(犬716万匹/猫1,117万匹)と推計

・飼い主のいない犬猫は約228万匹で犬猫の総数の約12%を占める

・飼い主のいない犬は5万2,500匹

調査の結果を見ると、非常に多くの犬に飼い主がいないという実態が浮かび上がってきました。

でも「飼い主がいない犬」とは、どんな犬のことなのでしょうか。

飼い主がいない犬ってどんな犬ですか?

▼飼い主がいない犬ってどんな犬ですか?

・迷子になってしまった
・飼い主などが手放した
・保護団体などに保護されている

飼い主がいない犬はおおよそ3種類に分けられます。

まず家からの脱走や散歩中に首輪が抜けたなどで迷子になってしまった犬です。

迷子になった犬は自治体の動物愛護センターや保健所に引き取られます。

動物愛護センターの統計情報を見てみると、2023年には全国で「17,755匹」もの犬が迷子犬として登録されています。

また、飼い主が手放した場合も飼い主がいない犬に含まれます。

同じ統計情報を見てみると、2023年に動物愛護センターが飼い主から引き取った犬は全国で「2,010匹」と報告されています。

保健所などで殺処分される犬や劣悪な繁殖場で飼育されている犬をレスキューする保護団体います。

こういった団体に保護されている犬も飼い主がいない犬としてカウントされます。

現状把握されているだけでも、こういった飼い主がいない犬が全国で5万匹以上いると考えると、非常に深刻な問題であると受け止めなくてはなりません。

ペットを手放す理由第1位は「世話をする体力がない」

先ほど紹介した統計データで、動物愛護センターが飼い主から引き取った犬は全国で「2,010匹」とお伝えしました。

収容できる数には限りがあるので、毎年のように引き取られる犬が増え続けていくと考えると、1人でも多く犬を手放す人を減らす必要があります。

では、犬を手放す人はどういった理由で犬の所有権を放棄するのでしょうか。

「マース ジャパン リミテッド」が行った調査によると、過去に犬を飼っていた方(293人)に犬を手放した理由をたずねた所、下記のように回答しました。

▼なぜペットの新しい飼い主探しをするのですか?

▼なぜペットの新しい飼い主探しをするのですか?(サンプル数:293人)

・「もう世話をする体力がないから」47%
・「引っ越すので連れていけない」16%
・「思うように世話をする時間がない」13%
・「家族、親しい友人、家族にアレルギーの人がいる」13%
・「ペットを飼う費用が高すぎる」9%

手放した理由を見てみると「もう世話をする体力がない」「世話をする時間がない」といった回答が目立ちます。

では、世話をする体力や時間がとれないとは、どういう状況なのでしょうか。

「飼育者の高齢化問題」飼育放棄をする人の56%は60代以上

愛知県の大学で行われた「高齢社会における人とペットの暮らし」に関する研究によると、飼育放棄をする人の半数以上は60代以上と報告されています。

▼飼育放棄の理由と年代別の割合

60代以上になると、体力の衰えや体の痛みなどが出てきます。

そのため、散歩や遊びの時間が減少する、犬のメンテナンス(ブラッシングや歯磨きなど)が行き届かなくなるなど、犬の世話に支障が出てくるケースが少なくありません。

また、60代以上になると病気やケガなどで通院や入院する機会も増えます。

自分のケアだけで手一杯になり「犬の世話をする時間がない」という問題が引き起こされます。

飼い主がいない犬が増え続ける背景の一つには、飼育者の高齢化で犬の世話ができなくなり、飼育されていた犬が行き場を失ってしまうという現状があるようです。

「飼い主がいない犬を減らすために」私たちにできること5選

愛犬のことを大切に飼っている方からすると、これまでの内容は非常に悲しく、腹立たしい気持ちになったかと思います。

では、こういった「飼い主がいない犬」を少しでも減らしていくために、私たちにできることはないのでしょうか。

▼飼い主がいない犬を減らすために私たちができること5選

①「愛犬を迷子にしない対策を取る」
②「避妊・去勢手術をする」
③「犬を飼うときは終生飼育」
④「サポートをしてくれる専門家を探しておく」
⑤「ペットを迎える年齢を考える」

①「愛犬を迷子にしない対策を取る」

動物愛護センターの統計情報では、2023年には全国で「17,755匹」もの犬が迷子犬として登録されていました。

飼い主への返還率を見てみると、全国で42%と報告されているので、飼い主さんの手元に返ってくる確率は決して高くないことがわかります。

愛犬を飼い主がいない犬にさせないために「玄関や窓に柵を設置する」「マイクロチップを付ける」など迷子にさせない対策をとりましょう。

②「避妊・去勢手術をする」

避妊・去勢手術はメリット、デメリットがあります。

しかし、予期しない妊娠(脱走時に妊娠する)や知識のない繁殖(遺伝性の病気や気質の問題を知らない)、無責任な繁殖は、結果的に新たな飼い主がいない犬を作る可能性があります。

繁殖の予定がない場合は、愛犬に避妊、去勢手術をするというのも、家族のいない犬を増やさない対策のひとつです。

③「犬を飼うときは終生飼育」

終生飼育とはペットを飼い始めたら、その生命が尽きるまで飼い主が愛情と責任を持って適切に飼育をすることとされています。

日常的な生活のイメージがありますが、飼い主さんに「もしも」のことが合ったときに、引き取り手や預かり所を見つけておくことも含まれます。

愛情をもって飼うことも大切ですが、自分が面倒を見れなくなったときに愛犬をどうするかも考えておきましょう。

④「サポートをしてくれる専門家を探しておく」

犬を飼うというと自分一人のこと、家族だけのことと思いがちですが、なにか合ったときに愛犬との生活をサポートしてくれる団体やサービスを見つけておくことも大切です。

愛犬の性格にあったペットホテル、自宅訪問してくれる老犬介護サービス、ペットシッターなどを調べておき、何か合ったときにすぐに動けるようにしておきましょう。

とくに緊急入院などをすると、愛犬が家に取り残されることになります。

時間と気持ちに余裕がある内に、もしものときのために情報を集めておきましょう。

⑤「ペットを迎える年齢を考える」

先ほどペットの飼育放棄が多いのは60代以上とお話しました。

犬は長いと15~20年生きます。

犬を迎えるときは、犬が20歳のときに自分は何歳なのかも考えましょう。

現在の自分の気持ちを優先するのではなく、取り残される愛犬のことも考えて犬を迎えるようにしましょう。

飼い主がいない犬を取り巻く現実は、複雑ですぐに解決することは難しいです。

でも現状を知り、「なんとかしたい」と1人1人ができることを行動に移すことで、幸せになる犬はいます。

この記事が「飼い主のいない犬」のことを考えるきっかけになれば幸いです。

<参考URL>

新潟県動物愛護センター統計情報【新潟県動物愛護センター】
>https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/seikatueisei/1340312497991.html

日本におけるペット(犬・猫)に関する調査データ初公開 マース ジャパン リミテッド
>https://www.mars.com/ja-jp/news-and-stories/articles/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%88%E7%8A%AC%E3%83%BB%E7%8C%AB%EF%BC%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%88%9D%E5%85%AC%E9%96%8B

高齢社会における人とペットの暮らしに関する研究
>https://www.aichi-fam-u.ac.jp/academics/graduate-art/masters/design/item/Yujie-JI.pdf

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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