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「良かれと思っていたけど実はNG」犬に必要のないしつけ5選

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犬のしつけやトレーニングの考え方は、ここ数年で大きく変わってきました。

これまで「犬のためになる」と信じられてきたしつけの中にも、実は犬との信頼関係を損ねてしまう良くないしつけもあります。

そこで今回は、よかれと思ってやりがちだけど、実は必要のないしつけを5つご紹介します。

愛犬との毎日をよいものにするために、本当に必要なしつけを考えてみましょう。

犬に必要のないしつけ①「食事の前にマテをする」

食事の前に「マテ」をする方も多いのではないでしょうか。

興奮しやすい子を落ち着かせるために、一時的に「マテ」をさせるのであれば良いのですが、待っている姿が可愛いからと長々とマテをさせるのはNGです。

食事が目の前にあるのに、食べられない状態は「もしかしたらもらえないかも」と不安をあおりやすく、食事への執着を強くします。

食事への執着が強くなると、自分の食事を守ろうと攻撃行動を起こしやすくなります。

また、早く食べたいという気持ちが先走って、早食いになりがちです。

早食いは「誤嚥」や「胃捻転」といった病気を引き起こす可能性があり危険です。

「食事の前のマテ」は当たり前のしつけと思われがちですが、デメリットの方が多いので、やらないことをおすすめします。

犬に必要のないしつけ②「遊びで毎回飼い主が勝つ」

犬と遊ぶときに毎回飼い主さんが勝っていませんか?

「犬に勝たせると言うことを聞かなくなる」「人に対して支配的になる」とよく耳にするので、人が勝たないといけないと思うかもしれませんが、イギリスの大学で行われた実験によって、犬に勝たせても人との関係性に影響がないことがわかっています。

▼実験内容

イギリスのサウサンプトン大学で犬と人の綱引き遊びの勝敗が、犬と人の関係性に影響するのかを調査

▼実験結果

14頭のゴールデン・レトリーバーを対象に実験行ったところ、犬が綱引きに勝っても負けても人に対して支配的な行動は見られなかった

つまり、遊びで人が勝たないと犬が支配的になるという考え方は、科学的根拠に乏しいといえます。

むしろ、遊びの中には狩りを模倣したもの(綱引き・持ってこいなど)が含まれるので、いつまでも獲物が自分の物にならないと、ストレスが溜まったり、興奮が強くなって攻撃行動を起こしやすくなります。

犬にとって遊びは支配や優劣を決めるためのものではなく、コミュニケーションの手段であり、自分ばかり負けるゲームは犬も楽しくありません。

犬と遊ぶときは2~5割ほどは犬に勝たせてあげましょう。

犬に必要のないしつけ③「食事のときに食器の中に手を入れる」

犬の食事中に食器の中に手を入れるしつけもありますね。

フードアグレッシブの改善や従順さを教えるためのしつけとされていますが、これも必要のないNGなしつけです。

▼「フードアグレッシブ」ってなんですか?

食事中や食器など、食べ物に関わる物に人や他の犬が近づいたときに、うなったり噛みついたりする行動のことをいいます。

「食べ物を取られるかもしれない」という不安によって起こりやすく、劣悪な飼育環境で育つなど、過去に十分な食事を得られなかった経験がある犬で強く出る傾向があります。

食事は命に直結する大切な行動です。

その大切な行動を邪魔されると「ご飯が取られるかもしれない」と不安になるので、むしろ「ご飯を守らないといけない」と攻撃行動を引き起こしやすくなります。

人だって食事を邪魔されたり、途中で取り上げられたりするのは嫌ですよね。

人との信頼関係を壊すきっかけにもなりかねないので、そもそも食事中は邪魔をせず、安心して食べられる環境を作ることを大切にしてください。

犬に必要のないしつけ④「どんな犬とも仲良くさせようとする」

「犬の友達を作ってあげないと」「色んな犬と仲良くさせたい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

どんな犬ともフレンドリーに接することができる犬もいますが、すべての犬がお互いに関心をもったり、仲良くできるわけではありません。

人と同じように犬同士にも相性があり、相性が悪い犬に接することでケンカに発展したり、愛犬が嫌な思いをして犬嫌いになってしまう可能性もあります。

また、べったり仲良くするだけが正解ではなく「同じ空間にいてケンカをしない」「この犬とは挨拶だけで満足」といった形もコミュニケーションのひとつであり正解です。

どんな犬とでも触れ合わせるのではなく、相性が良さそうな犬を飼い主さんが見極めてお付き合いさせてあげましょう。

犬に必要のないしつけ⑤「アイコンタクトにこだわる」

犬のしつけでは「アイコンタクトは必須」と言われることが多いですね。

確かに飼い主さんと目を合わせれば、コマンドは通りやすくなるので、飼い主さんを見ていることは大切です。

しかし、しつけで本当に重要なのはアイコンタクトそのものではなく、犬が飼い主に自然と注意を向けられる関係づくりです。

「人と関わると楽しい」と教えていけば、犬は飼い主さんの方をよく見るようになるので、自然と指示が通りやすくなります。

つまり、コマンドがきちんと通るのであれば、必ずしも目がしっかり合う必要はありません。

飼い主さんにちゃんと意識が向いているのに、アイコンタクト(目を合わせる)という形にばかりこだわると、かえってしつけや関係がこじれる可能性があるので、そのしつけやトレーニングはなんのために必要なのかを考えるようにしましょう。

しつけやトレーニングの考え方は、犬との関係性の見直しや研究によって少しずつ変わってきています。

これまで良いとされてきたしつけの中にも、実は逆効果だったり、別の教え方のほうが犬にとって分かりやすい場合もあります。

飼い主さんと愛犬にとって本当に必要なことを見極めながら、しつけの方法もアップデートしていくことが大切ですね。

<参考書籍>

ドッグ・トレーナーに必要な「複数の犬を同時に扱う」テクニック (著)ヴィベケ・リーセ  藤田 りか子

<参考URL>

An experimental study of the effects of play upon the dog–human relationship
>https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0168159101001927

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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