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犬の誤食・誤飲事故は冬に多い!?その理由や知っておきたいNG食材やアイテム、対処法をご紹介!

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皆さんは、クリスマスやお正月など、イベントシーズンが本格化する冬は、実は犬の誤食や誤飲が多いってご存知ですか?

筆者の2代目シェルティも迎えた頃からなんでも食べようとする食いしん坊で、これまで本当にヒヤッとさせられることが多い子でした。

今回は、冬に特に多くなる犬の誤食や誤飲の理由や、知っておきたいNG食品、万一誤食や誤飲をしてしまった時の対処法をご紹介します。

 

冬に犬の誤食や誤飲が多いのはなぜなのか?

犬の誤食や誤飲と聞くと、色んなものに興味を示す子や子犬をイメージする人が多いかもしれませんが、実際にはそうとも限らず、季節についても、注意が必要な時期とそうでない時期があったりします。

冬は、冒頭でもお伝えしたクリスマスやお正月などのイベント事が立て続けに控えており、人が集まりやすいことに加え、ごちそうをたくさん用意するご家庭が多いことでしょう。

年に数回しか来ない年中行事だからこそ、色んな準備を張り切りすぎて、愛犬への注意も散漫になって誤食や誤飲の危険性を高めてしまう原因になり得ると言えます。

また、愛犬にとっては、普段あまり関わらない親戚や来客が自分と触れ合うことは、食べ残しのおすそ分けやおこぼれを貰える絶好のチャンスともなる機会です。

クリスマスやお正月というイベントは、どちらも祝い事です。

たくさんのごちそうだけではなく、甘いジュースからお酒、祝い事には欠かすことが出来ない部屋の飾りつけなど、犬が誤食や誤飲をしてしまう要素は至る所にあります。

そのため、犬が気を付けた方が良いNG食材やアイテムは、飼い主さんが犬に対する注意力の散漫する前から確認しておくことが大切です。

続いては、そんな注意が必要なNG食材やアイテムを、行事別でご紹介します。

クリスマスに誤食や誤飲で注意が必要なNG食品やアイテムとは?

それでは、犬がクリスマスで誤食や誤飲に注意が必要なNG食品やアイテムとは一体どんなものなのでしょうか?

代表的な食材やアイテムについて、一つずつ確認してみましょう。

鶏肉の骨

「クリスマスと言えばやっぱりチキン!」と思うかもしれませんが、火を入れると骨が縦に割ける鶏肉は、基本的にご飯を丸呑みしてしまうような愛犬、体が小さい小型犬にはNGです。

ただし、しっかりと骨を噛んで細かくした状態で食べる愛犬については、そこまで神経質にならなくて良い食材でもあります。

とはいえ、クリスマスというイベントで出される鶏肉の多くは、主にフライドチキンが大半だと思うので、その調理法で出された鶏肉、鶏肉の骨については塩分や油分のことを考慮し、愛犬には与えない方が良いでしょう。

クリスマスケーキ

人用に用意されたクリスマスケーキにはたっぷりの砂糖やリキュール、チョコレートプレートなどが使われているため、愛犬にとってはNGです。

特にチョコレートやココアが使われる『ブッシュ・ド・ノエル』については、けいれんや不整脈、心不全など命に関わる中毒症状を引き起こしてしまうため、決して誤食しないように注意しましょう。

今ではクリスマスケーキは犬用のものが販売されていたり、アレルギーになりやすいと言われる小麦粉を使わないグルテンフリーの食品も多く商品化されているため、「愛犬にもクリスマス気分を!」と思う飼い主さんは、そちらを購入するようにしましょう。

クリスマスオーナメント

クリスマスというイベント事には欠かせないクリスマスツリーのオーナメントも、愛犬がおもちゃと勘違いする可能性が高いのでNGです。

オーナメントの種類は飼い主さんもご存知の通り、様々な形、様々な大きさをしています。

そのため、特に丸いボール型のオーナメントやプレゼント型のオーナメント、加えてツリーを彩るモールなどは、愛犬にとってはおもちゃとなり得る可能性が高いです。オーナメントを飾る際には、愛犬の手の届かないところに飾るよう心掛けましょう。

ポインセチア

クリスマスの定番として飾られるポインセチアには、葉や樹液にフォルボールという毒が含まれているため、愛犬にはNGです。

クリスマスカラーの赤と緑が色鮮やかなポインセチアですが、このポインセチアの葉などを愛犬が興味本位で齧ってしまうと、下痢や嘔吐などの消化器症状が起こってしまいます。

また、切り口から出る白い樹液についても、触れると発赤や腫れ、痒みなどの皮膚症状が、犬に限らず人であっても出る可能性があるため、要注意です。

ポインセチアから出る毒は、少量であれば命の危険性はないようですが、体の小さい小型犬は念のため気を付けるようにしましょう。

ワインやジュース

ブドウを原料に作られるワインは、アルコールはもちろんですが、それ以前にブドウが原因で中毒症状を起こす危険性があるため、愛犬には決して与えてはいけないNG食品です。

また、ジュースについても糖分が高いため、愛犬が誤って飲んでしまわないように注意しましょう。

現段階では、なぜワインの原料となっているブドウを犬に与えると中毒症状を起こしてしまうのかは特定されていませんが、犬がブドウを摂取してしまうと腎不全を起こす報告は多数存在するため、間違っても愛犬がワインに手を付けないように気を付けましょう。

お正月に誤食や誤飲で注意が必要なNG食品やアイテムとは?

では、続いては犬がお正月で誤食や誤飲に注意が必要なNG食材やアイテムをご紹介します。

おせち料理

一年の始まりをお祝いするために用意されるおせち料理ですが、おせち料理には日持ちさせるための砂糖や濃い味付けがたくさんされているため、愛犬にはNGです。

ただ、おせち料理はクリスマスケーキ同様、今では犬用の商品で販売されています。種類も豊富で、大きさによって違いますが、最安値では2,000円ほどから購入することが出来ます。

愛犬におせちを与えたい場合にはそういったものを購入して、与えてあげましょう。

お神酒

おせち料理とセットで出されることの多いお神酒は、アルコール度数も高く、愛犬が誤飲してしまうと急性アルコール中毒を起こし、最悪死亡してしまう危険性があるため、愛犬が誤って誤飲しないようにしたいNG飲料です。

一方、同じお酒の部類としてよく飲まれる甘酒に関しては、酒粕を使用しない麴甘酒であれば、アルコールは全く入っていないため、愛犬に飲ませても問題ありません。

ただし、購入をお考えの場合には麹甘酒のみのものを購入するか、犬用に作られた甘酒を愛犬に与えるようにだけ注意しましょう。

生花の装飾がある正月飾り

お正月には必ずと言っていいほど飾られる正月飾りですが、種類によるもののシンプルな装飾ではなく豪勢で生花などを使用した正月飾りは、犬が触ったり食べたりすると中毒を起こすピンポンマムと言われるキクやユリが使われていることが多いため、犬の手の届くところに置くのはNGです。

また、シンプルなものでも赤い実が特徴的なナンテンがある正月飾りも、ナンテン自体に毒があるため、注意が必要です。

生花の装飾がある正月飾りは、見た目はとても華やかで、お祝い事に相応しいですが、犬にとっては危険を伴う植物が使われており、中でもユリは根、茎、葉、花すべてにおいて中毒成分が含まれているので、誤って愛犬が齧らないように注意しましょう。

お正月に欠かせないお餅は、犬が食べたからと言って中毒を起こす成分は入っていませんが、愛犬の年齢や食べ方、餅の大きさによっては餅がのどに詰まって窒息する可能性もあるため、基本的にはNGです。

ただ、鶏肉の骨の項目でも述べたように、普段ご飯をある程度噛んでから食べるような場合には、食べやすい大きさにカットして、与えてあげると喜ぶでしょう。

また、現在は犬用のおせち同様、犬用のお汁粉商品が販売されています。どうしてもという場合にはこういった商品を購入した上で、決して目を離さないよう注意しながら与えるよう心掛けましょう。

もしも愛犬が誤食・誤飲をしてしまった時の対処法

では、もしも万が一愛犬が誤食や誤飲をしてしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか?

結論から申し上げれば、救急の動物病院に連れて行くことが一番の最善策です。

犬では消化が難しい牛乳や消毒液で使われるオキシドール、食塩水を飲ませて吐かせるという方法がありますが、その方法を試すには適切な量を愛犬に飲まさなければならず、正確性を求められるため、基本的にはお勧めしません。

また、これらの催吐方法では、乳糖不耐症による下痢、オキシドールによる胃の荒れ、食塩水による塩分中毒の危険性があり、余計に症状の悪化に繋がってしまう可能性があります。

現在では、救急でなくとも、年末年始に受診応対してくれる動物病院は増えました。

年末年始は通常の通院とは違うため、特別割増料金が発生してしまうところも多いかとは思いますが、クリスマスやお正月を迎える前に、あらかじめ年末年始も開院している病院を探しておくことは、愛犬のもしもに備えられるとても大切な選択肢の一つです。

特に好奇心旺盛で筆者の2代目シェルティのように食いしん坊のワンちゃんをお迎えの飼い主さんは、ご検討なさってくださいね。

まとめ

いかがでしたか?

筆者の2代目シェルティは、お恥ずかしながらこれまでユリ、チョコレート、生ごみなど、本来犬が手を付けてはいけないものばかりに特に興味を示し、口を付け、動物病院のお世話になってきました。

幸い、どれもこれも処置が早かったため大事には至りませんでしたが、経験したからこそ現在の3代目柴犬には、徹底した誤食、誤飲対策は心掛けています。

子犬の頃から食への執着が強い愛犬は、成長してもあまり変わらないことも多いので、そういった傾向が強いワンちゃんを迎えた飼い主さんは、特に注意してあげてくださいね。

<参考書籍>

いぬ大全304

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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