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犬にココナッツオイルを与えていいの?主な成分や適正量・効果についてご紹介!

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近年、亜麻仁オイルやエゴマオイル、チアシードオイルなど、身体に良いと言われる『オイル』が注目されていますが、中でも【ココナッツオイル】は犬にとっても効果的!なんていう言葉を聞いたことはありませんか?

今回は、ココナッツオイルに含まれる成分や愛犬に与える際の適正量、ココナッツオイルで得られる効果をご紹介します。

犬にも役立つココナッツオイルとは?

ココナッツオイルとは、ココヤシの実の胚乳から抽出された油のことを言い、99%が脂質で構成されています。

ただ、そんなココナッツオイルの主体となる脂肪酸は中鎖脂肪酸(MCT)60%なので、適量であれば素早いエネルギー変換で消化され、脂肪として蓄積されづらいために、ダイエット効果も期待できると言われています。

ココナッツオイルの健康効果は、人の場合では随分前から注目されているスーパーフードオイルですが、犬の場合では比較的賛否両論あるようで、推奨している専門家の方も居れば、避けた方が良いとしている専門家の方が居るのも事実です。

その理由の一つとしては、人にとっては脂肪燃焼効果が期待できる中鎖脂肪酸(MCT)も猫ちゃんでは脂肪肝になってしまった事例があったり、ワンちゃんの場合でも肥満気味の子については余計に肥満にさせてしまったり、油脂類の消化の悪さが後々下痢や軟便の原因になるという点が挙げられているためでしょう。

確かに愛犬にココナッツオイルを与える時には、その子の体質や持病の有無、その時の愛犬の状態など、色々と配慮した上で与えることは大切ですが、それはココナッツオイルに限ったことではありません。

ココナッツオイルに含まれる栄養成分には、適正摂取量を守れば、犬の場合であっても人同様、疾患予防に効果が期待できるものがいくつかあるため、普段からココナッツオイルを使用するのはもちろんのこと、いざという時のためにココナッツオイルを用意しておくのはオススメです。

ココナッツオイルの主な成分

まず、ココナッツオイルで得られる主な成分は、他の肉や野菜で得られる栄養価とは違って、中鎖脂肪酸を構成している炭素数になります。

そのため、ここでは一般的に栄養価とされるビタミン類やミネラル類ではなく、『オイル』として得られる成分をご紹介します。

▼【ココナッツオイルで得られる主成分】

・ラウリン酸(炭素数12)
・カプリル酸(炭素数8)
・カプリン酸(炭素数10)

ラウリン酸(炭素数12)

ココナッツオイルに約50%もの割合で含まれているラウリン酸という成分は、他の二つの炭素数成分とは違って、やや消化吸収は遅いものの、免疫力向上や善玉コレステロールの増加、ウイルスやカンジダ菌、真菌などの殺菌作用といった効果が得られる成分になっています。

カプリル酸(炭素数8)

ココナッツオイルの中で最も消化吸収スピードが速く、また、本来脳のエネルギー源としてはブドウ糖が使われますが、何かしらの理由で摂取できないとなった場合に、体内で脂肪から作られるケトン体の生産、合成を助け、素早いエネルギーを供給してくれる成分が、カプリル酸です。

また、カプリル酸は、一つのココナッツから5%~6%しか取れない貴重な成分ともされています。

カプリン酸(炭素数10)

カプリン酸は、カプリル酸に次いでエネルギー代謝が良いと言われている成分で、こちらもケトン体の生産、合成を助けるため、カプリル酸同様素早いエネルギー源となってくれる成分です。

ココナッツオイルを与える時の適正量

ココナッツオイルを愛犬に与える場合、実際に直接摂取させる場合とマッサージオイルとして皮膚に付ける場合があります。

とはいえ、いくらココナッツオイルが様々な疾患予防に役立つものだからと言っても、『オイル』というだけあって、大さじ1杯(12g程度)で120kcalもあるので、過剰な摂取にならないように気を付けましょう。

一般的に、直接愛犬の体にココナッツオイルを摂取させる時は、体重5kgに対し、1日大体小さじ1杯(5g程度)を目安にそのまま与えるか、フードに混ぜて与えてあげましょう。

一方で、マッサージオイルとしてココナッツオイルを皮膚に付ける時には、液状であれば小さじ1/2杯(2g程度)を両掌で温めて、オイル全体を馴染ませた後、足やお腹、脇など愛犬の気になる部位に塗ってあげましょう。

固形状のココナッツオイルをマッサージオイルとして使う場合は、液状のもの同様1/2杯(2g程度)が溶けるまで両掌で温め、オイル全体を馴染ませた後、愛犬に塗布してあげましょう。

ココナッツオイルのつけ過ぎは、ご想像の通りで被毛などのべた付きを生んでしまうので、1/2杯で足りなかった時にのみ、必要に応じて補充するように気を付け、また、直接愛犬に摂取させる時も、与え過ぎないように1日小さじ1杯を限度に与えるように心掛けましょう。

犬にココナッツオイルを与えた時の効果って?

それでは、犬にココナッツオイルを与えた際に得られる効果にはどういったものがあるのでしょうか?ココナッツオイルを適正量摂取することで得られる効果には次のような効果が挙げられます。

ココナッツオイル効果①:皮膚・被毛ケア 

乾燥や痒みなどを伴う皮膚疾患に対して、ココナッツオイルを使用すると、ココナッツオイルに含まれる殺菌効果によって皮膚トラブルを改善してくれます。また、ココナッツオイルには皮膚を軟化させてくれる効果も期待できるため、シャンプー後の保湿剤としても塗ってあげると効果的です。

ココナッツオイル効果②:免疫力アップによる感染症予防 

上記でご紹介したラウリン酸の免疫力向上効果により、イースト菌感染症やケンネルコフ(犬伝染性気管支炎)などの感染症に罹りづらくなる効果が期待できます。

甲状腺機能低下症などのホルモン疾患の場合、免疫力の低下は著しく、皮膚や被毛、肥満体質などにも影響を及ぼしてしまうため、カロリーには気を付ける必要はありますが、出来るだけ与えてあげると効果的かもしれません。

ココナッツオイル効果③:口臭予防

ココナッツオイルは歯磨きジェルとしても使うことが出来、歯磨きをする時に少量歯ブラシに付けて愛犬の歯を磨いてあげると口臭が軽減する効果が期待されており、口臭予防にお悩みの飼い主さんにはオススメです。

もちろん犬が食べてしまっても少量であることから問題はほぼありません。また、愛犬にしてみればどちらかというと好みの味なので、嫌がる子も少ないと思います。

ただし、あくまでもココナッツオイルでの歯磨きは補助的なものという認識は必要で、しっかりとした口腔ケアに関しては、やはり日々の歯磨きで口腔内の健康を保つように心がけましょう。

ココナッツオイル効果④:てんかん、認知症予防

人の認知症やてんかんに効果を示したココナッツオイルの効果は、犬にも期待できるとされています。

海外ではすでにドッグフードを使って試験的にてんかん発作を起こす頻度が低下したという報告がされているため、てんかん持ちのワンちゃんや認知症になりやすいワンちゃんの予防に、ココナッツオイルを使ってみて損はないのではないかと思います。

まとめ

ココナッツオイルは、与え方や使い方を間違えなければ、決して与えていけないというものではありません。

ただ、肥満気味の愛犬や多頭飼育でも猫ちゃんと暮らしているワンちゃんである場合には、ココナッツオイルを与える時には十分注意して与えるように気を付けてあげてくださいね。

<参考書籍>

いぬ大全304

<参考サイト>

A randomised trial of a medium-chain TAG diet as treatment for dogs with idiopathic epilepsy|突発性てんかんの犬の治療としての中鎖トリアシグリセロール食のランダム試験
>https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26337751/

 MCTオイルとココナッツオイルの違い。専門店のオススメはどっち?|仙台勝山館ココイル
>https://shozankan-shop.com/lab/?p=1428#i-3

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yukako

yukako

幼少期の頃より柴犬やシェットランド・シープドッグと生活を共にし、現在は3代目となる柴犬と暮らしております。
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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