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「犬をケージに入れっぱなしはOK?それともNG?」ケージレスで飼うときのポイントもご紹介

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犬を飼うときに「ケージ」を使う方は多いですね。

ですが、このケージは正しく使えているでしょうか。

間違った使い方を繰り返していると、知らない内に犬に負担をかけてしまっているかもしれません。

今回は「ケージに犬を入れっぱなしはOKなのか」や「間違ったケージの使い方」などを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「ケージ・サークル・クレート」それぞれの違いは?

「ケージ」と似たグッズに「サークル」や「クレート」があります。

ケージの使い方を覚える前に、サークルやクレートとの違いを覚えておきましょう。

▼「ケージ」ってどんなもの?

ケージは天井、床、側面が囲われた入れ物で、金属製であることが多いです。

安定感があり天井も付いているので、飛び出しや転倒などの事故を防ぐことがでます。

動き回れるスペースはありますが、比較的コンパクトであることが多いです。

▼「サークル」ってどんなもの?

側面のみが囲われた入れ物で、犬の行動エリアを囲うことができます。

ケージと違い、天井が空いているので開放感があり、飼い主さんが上から出入りすることもできます。

ジョイント部分を繋いだり離したりすることで、広さを自由に変えることも可能です。

▼「クレート」ってどんなもの?

犬を持ち運ぶことができるケージよりも小さな入れ物です。

長時間過ごすにはスペースが狭いので、移動や一時的な休憩所として使用します。

全部使う、どれかだけ使うというよりも、ライフスタイルや目的に合わせて、使い分けをすることがおすすめです。

例えば、犬と人とで生活エリアを分けたい飼い主さんは「サークル」で犬の行動範囲を区切り、休憩場所として「ケージ」や「クレート」を使用するという使い分けがよいでしょう。

「ケージに犬を入れっぱなしはNG!」その理由は?

ケージは犬の休憩場所として使用するのがよいとお話しました。

では、犬をケージにずっと入れっぱなしにするのはよいのでしょうか。

結論からお伝えすると、犬を長時間ケージに入れっぱなしにするのはNGです。

理由は5つあります。

▼犬をケージに入れっぱなしがNGの理由

①「長時間狭い場所にいるのはストレスになる」
②「血行不良や体のゆがみを引き起こす」
③「ゆっくり休めない」
④「排泄を我慢する」
⑤「飼い主さんとの関わりが希薄になる」

①「長時間狭い場所にいるのはストレスになる」

日本には犬をケージに入れる時間に規制はありませんが、環境省が定めた「犬の飼養管理基準」では下記のようなことが推奨されています。

・寝床に継続的に収容する時間は生活時間の50%以下とすること

・その他の時間帯は自由に活動場所に出られるようにすること

生活時間の50%以下なので、5~6時間ほどでしょうか。

先ほど解説したようにケージは動き回れるスペースはあるものの、比較的狭い空間です。

自由に外に出れない状況で、狭い空間に長時間じっとしておかなければならないのは、強いストレス要因になります。

ストレスは体調不良や問題行動を引き起こす原因になるので、ケージで長時間過ごすことは推奨されていません。

②「血行不良や体のゆがみを引き起こす」

狭い場所で長時間じっとしていると血行不良になります。

また、動くスペースが限られていると、同じ向きや動きやすい方向にばかり動きがちです。

こういった行動が常態化すると、筋肉の付きがアンバランスになり、すこしずつ体が歪んでいきます。

血行不良や体のゆがみは関節痛などの体調不良を引き起こします。

③「ゆっくり休めない」

犬が安心する空間は穴のように、壁に囲われた少し薄暗い場所です

しかし、ケージは金網で作られていることが多く、音や光や風を遮断できません。

そのため、ゆっくり休みたくても音や光などに気を取られて、ゆっくり休むことができません。

④「排泄を我慢する」

犬の飼養管理基準では寝床とトイレは50cm以上離して設置することを推奨しています。

これは、犬が寝床の側で排泄をすることを避ける習性があるためです。

そのため、ケージにいる間は犬は排泄を我慢することになります。

ケージの中にトイレを設置している場合も、寝床とトイレの距離が近すぎて、犬が排泄するのを嫌がり我慢することが多くなります。

排泄を長時間我慢すると、泌尿器疾患などの病気にかかるリスクが高くなります。

⑤「飼い主さんとの関わりが希薄になる」

飼い主さんと犬は生活をともにすることで、信頼関係を築いていきます。

しかし犬をケージの中に入れている時間が長いと、接する時間が少なく関係が希薄になりがちです。

また、犬がケージの外での振る舞いを学習できないため、ケージの外にでると暴れ回ったりいたずらをして、ケージの中に戻されるという悪循環が生まれます。

「こんな使い方していませんか?」間違ったケージの使い方

今までの内容で犬をケージの中に入れっぱなしにするのは、犬の健康を害したり飼い主さんとの関係性を構築できないなど、良くない影響が多くあることがわかりました。

ケージは犬の飼育によく使われる道具ではありますが、間違った使い方をすると入れっぱなしと同じくらい犬に負担をかけてしまいます。

間違ったケージの使い方としてどんな方法があるでしょうか。

▼間違ったケージ使い方

・犬をケージに入れたら扉を閉める
・タオルなどで覆わない
・いたずらをしたらケージの中に入れる

・犬をケージに入れたら扉を閉める

犬をケージに入れたら扉を閉めていませんか?

犬の安全を確保するために、一時的に閉めるのは良いのですが、長時間閉め続けているのであれば、それは閉じ込めです。

ケージを休憩所として利用するのであれば、犬が自分の意志で運動場所などに出れるように扉は開けておきましょう。

・タオルなどで覆わない

ケージは金網でできていることが多いので、光や音や目線などが遮断できず、犬が安心して休憩することができません。

ケージの上や周りをタオルなどで覆って、穴のように囲われた空間を作ってあげましょう。

・いたずらをしたらケージの中に入れる

ケージは安心して休める、快適に過ごせる場所です。

しかし、いたずらをしたらケージに入れることを繰り返すと、ケージに対して嫌な印象を持つようになり、ケージに入るのを嫌がったりストレスをためるようになります。

ケージを反省場所として使用することはやめましょう。

犬は「ケージレス」で飼ったほうがいいの?

今までの内容を見ていくと、ケージで飼うことは良くないと感じてしまうかもしれません。

では、犬はケージレスで飼った方がよいのでしょうか。

ケージレスのメリットデメリットも合わせて考えてみましょう。

▼ケージレスのメリット

・犬が自由に動き回ることができる
・飼い主さんと同じ空間で過ごすことで交流が生まれる
・犬が好みの環境に移動できる

▼ケージレスのデメリット

・フリーな環境にストレスを感じる犬もいる
・イレギュラー(地震や来客など)なことに対応できない
・誤飲などの事故対策をとる必要がある
・ケージやクレートで落ち着けない

犬が自由に室内を動き回るには、きちんとしたルール決めが必要になります。

しかし「ソファーに乗らない」「和室には入らない」などルールが多すぎると、かえって犬がどうすればいいかわからず混乱することがあります。

また、ケージがないと地震や来客のときに落ち着ける場所がなく、犬の負担になったり困った行動をとるかもしれません。

散歩のとき以外はケージに入れっぱなしのように、長時間ケージに入れ続けることが問題なので「ケージレス=いい飼い方」ではなく、ケージの使い方や飼い主さんのライフスタイル、犬の性格などを総合的に見て決めましょう。

ケージレスで犬を飼うときのポイント

では、犬をケージレスで飼いたいときに、注意するポイントはなんでしょうか。

▼ケージレスで犬を飼うときのポイント

・ケージでも落ち着いて過ごせる訓練をする
・誤飲などの事故対策を取る
・休憩場所は作る
・トイレのしつけをしっかりする
・簡単なルール作りをする
・入ってほしくない場所にはゲートを付ける
・室内フリーでも散歩や遊びはしっかり行う

犬を自由にすると家具を壊す、誤飲をするなどの事故が起きやすくなります。

入ってほしくない場所にはゲートを付けるなど、事故を未然に防ぐ対策を取りましょう。

また、室内フリーでも落ち着いて過ごせる場所は必要です。

クレートなど周りが囲われた休憩場所は用意してあげましょう。

ケージやクレートに慣れていないと、入った時に緊張したり暴れる可能性があります。

ケージレスで飼う場合も、ケージやクレートで落ち着いて過ごせる訓練はしておきましょう。

ケージは犬を飼うときによく使う道具ですが、間違った使い方をすると犬に負担をかけたり、問題行動を引き起こすきっかけになりかねません。

犬の習性にあった正しい使い方をしてあげたいですね。

<参考URL>

動物取扱業における飼養管理基準について
>https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/doutori-shiyoukanrikijun.html

犬の飼養管理基準
>https://www.jaws.or.jp/wp-content/themes/jaws/images/pdf/pdf61.pdf

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。