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愛犬との暮らしにケージって必要?ケージが無くても犬は飼えるの?【動物看護師が解説】

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犬との暮らしで、「ケージって必要なのかな」と迷ったことはありませんか?

結論からいうと、ケージを使わなくても犬を飼うことはできますし、そのお家のライフスタイルに合わせて選んでいただいて大丈夫です。

ただ、「ケージ無し」で飼う場合も「ケージ有り」で飼う場合も守ってほしい注意点があります。

ケージの役割や注意点を一緒に学んでいきましょう!

犬用ケージの「役割」ってなんですか?

室内で犬を飼うときによく「ケージ」が必要と聞きますね。

では、そもそもケージの役割っていったい何でしょうか。

▼ケージの役割

・犬が安心できる落ち着ける場所をつくる
・来客のときに空間を分けることができる
・いたずらや誤飲を防止できる

犬にも一匹でほっとできる場所は必要ですし、来客の中には犬が苦手な方もいらっしゃいます。

そんなときにわんちゃんが「居心地が良い」と感じる場所の一つが「ケージ」なんですね。

この「犬にとって居心地が良い」というのがポイントで、人で例えるなら「自分の部屋」のようなものでしょうか。

例えば、「朝から晩まで部屋から出してもらえない」「ご飯とトイレが済んだら部屋に入れられる」「家族が楽しそうにしているときに自分だけ部屋に入れられている」状況だとしたら、果たして部屋の居心地はいいでしょうか?

おそらく居心地が悪いですし、部屋が大嫌いになってしまいそうですね。

でも、日中は家の中を自由に移動できて、ご飯も遊びも運動も済んで、まったり過ごして眠くなったから部屋に行くという状況だったらいかがでしょうか?

特に嫌な状況にはなっていませんし、自分の部屋でのんびり過ごせそうですね。

ケージは犬を入れっぱなしにしたり閉じ込めておくための場所ではありません。

間違った解釈でケージを利用していると、犬は居心地の良さを感じるどころか有り余ったエネルギーやストレスを爆発させて「吠える」「暴れる」などの問題行動を引き起こしてしまいます。

犬はケージ無しでもケージ有りでも飼うことができますが、犬が居心地よく過ごせるポイントは押さえておきましょう!

「ケージ有り」で犬を飼う時に注意したい6つのポイント!

では「ケージ有り」で飼う場合に、犬が居心地よく過ごせるためのポイントはいったい何でしょうか?

ポイントを「6つ」にまとめました。

▼「ケージ有り」で飼うときの注意点

①愛犬をケージに入れるときは「犬の欲求」が満たされているか確認
➁長時間の留守番のときは愛犬をケージに入れない
➂ケージは愛犬が落ち着ける場所に設置
④愛犬に罰としてケージを利用しない
➄トイレの設置場所に注意
⑥飼い主さんが在宅時はなるべく愛犬を自由にさせる

①愛犬をケージに入れるときは「犬の欲求」が満たされているか確認

犬がケージに入るのを嫌がったり、入ってすぐ暴れたりする原因の一つに犬が持っている欲求が満たされていないことがあげられます。

人と同じく犬にも生きていくのに欠かせない欲求があります。その欲求をまとめたのが下の図です。

▼Natural Animal Centerが定めた犬の欲求階層

引用元:愛犬との絆を深める散歩でマスターする犬のしつけ術

運動や遊びが不十分だったり、飼い主さんとのコミュニケーションが不足していると、欲求不満でケージに入れられるのを嫌がることがあります。

ケージに入れる際には、必ず全ての欲求が満たされているかを確認し、あとは寝るだけ休むだけの状態にしてから入れましょう。

➁長時間の留守番のときは愛犬をケージに入れない

ケージはあまり広くないので、長時間犬を入れておくのに適していません。

朝から夕方まで犬を一人で留守番させておくという場合は、ケージに入れっぱなしにすることはやめましょう。

長時間の留守番の場合は、イタズラ防止対策やトイレトレーニングを行ったうえで室内で自由にさせるか、サークルで広く区切った場所で留守番させてください。

➂ケージは愛犬が落ち着ける場所に設置

人の行き来が多い場所は、気が散って落ち着かないので、ゆっくり休むことができません。

ドアや窓の近く、生活動線の場所にケージを置かないようにしましょう。

④愛犬に罰としてケージを利用しない

最初にお話ししたように、ケージは犬にとって居心地のよい場所であるというのが大切です。

犬を閉じ込めておくという使い方は、ケージに悪い印象を抱くきっかけになるので、罰にケージを利用しないようにしましょう。

➄トイレの設置場所に注意

ケージの中にトイレを設置している方もいるかもしれませんが「ケージ」と「トイレ」は離して設置してあげましょう。

犬は自分の寝床付近で排泄するのを嫌う習性があります。

寝床とトイレの区別がつきにくく、トイレトレーニングも失敗しやすくなるので、ケージの外にトイレを設置するようにしましょう。

⑥飼い主さんの在宅時はなるべく愛犬を自由にさせる

ケージの中にいると飼い主さんと一緒に過ごす時間は、短くなってしまいます。

犬は群れで生きる動物なので、飼い主さんと一緒の時間を過ごすのが大好きです。

飼い主さんが家にいる状況であれば、できるだけわんちゃんはケージの外で過ごす時間を増やしてあげてください。

イタズラが不安という方もいると思いますが、ずっとケージにいる方が退屈で外に出した時にイタズラをしやすくなりますし、悪い事だということを学ぶチャンスもなくなります。

「イタズラされたくない物は外に出さない」「入ってほしくない場所はゲートを付ける」など対策できることもあるので、防止策をしっかり取って一緒に過ごす時間を増やしてあげましょう。

「ケージ無し」で飼う時に注意したい6つのポイント!

では、今度は「ケージ無し」で飼う時に注意すべきことはなんでしょうか?

▼「ケージ無し」で飼うときの注意点

①愛犬が落ち着ける場所を作ってあげる
➁愛犬のトイレトレーニングをしっかりする
➂愛犬のいたずらや誤飲対策をとる
④愛犬の骨折対策を取る
➄愛犬の運動や散歩をしっかりする
⑥来客時の対策を取る

①愛犬が落ち着ける場所を作ってあげる

ケージが無いのでクレートや犬用のベット、クッションなどを置いて犬がくつろげる場所を作ってあげましょう。

また、「犬の欲求」の図にもあったように、犬には睡眠の他に休息の時間も必要です。

犬がくつろいでいるときは、かまったりしないなどの配慮も必要です。

➁愛犬のトイレトレーニングをしっかりする

犬を自由にすると心配になるのが、トイレの失敗ですね。犬の習性を利用したトイレトレーニングを行いましょう。

また、足ふきマットのようにフカフカした感触の物は、排泄を誘発しやすいので、犬が入れる場所には置かないようにすることも大切です。

下の記事に「犬のトイレトレーニングのコツ」をまとめているので、よければ参考にしてみてくださいね。

➂愛犬のいたずらや誤飲対策をとる

犬が自由に移動できるので、イタズラや誤飲対策はしっかり取りましょう。

特にティッシュや電気コードなどはイタズラされやすいので、カバーをつけたり、手の届かない場所に置くなどしっかり対策をとりましょう。

④愛犬の骨折対策を取る

床ですべったり、ソファーからの飛び降りは骨折や脱臼のリスクが増えます。

犬が移動できる場所はカーペットやマットを敷く、ファーの上り下りはさせないなど、骨折対策を取りましょう。

➄愛犬の運動や散歩をしっかりする

家の中を自由にさせているから、散歩は行かなくていいかというとそうではありません。

全身運動や縄張り点検は犬の大事な欲求で、散歩の中に含まれています。

家の中を自由に行き来していても、しっかり散歩と運動は行いましょう。

⑥来客時の対策を取る

ケージが無いので来客時は犬に別の部屋に移動してもらうなど対策が必要になります。

クレートでもかまいませんが、狭いので1時間を超える場合は避けるようにしましょう。

また玄関にペットゲートをつけるなど、脱走や飛びつきを防止する対策も必要になります。

いままで犬を飼うならケージが必要と言われてきましたが、ケージを置かない、使わないという方も増えてきました。

ケージを置く場合も置かない場合も、大事なのはその場所が犬にとって居心地がよいかどうかです。

ケージの使い方をこの機会に、ぜひ見直してみましょう。

<参考書籍>

動物看護のための動物行動学 森 裕司  著 武内 ゆかり 著 日本小動物獣医師会動物看護師委員会

動物の精神科医”が教える 犬の咬みグセ解決塾 奥田 順之

愛犬との絆を深める散歩でマスターする犬のしつけ術 著者:田中雅織

<画像元>

Unsplash

Photo AC

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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