わんことの旅行を
もっと楽しく、
もっと快適に。
メニュー
  • いいね!してね

愛犬の老化のサインを見逃さないで!犬の老化の3段階とその対策

シェアする

犬の平均寿命はほんの15年です。人間よりも老化のスピードがなんと7倍も速いです!

少しでも老化のサインを見逃したら、大きな病気が隠れていて手遅れになることがあります。そんな事にならないためにも愛犬のために犬の老化のサインを知っておきましょう。

犬の老化とは何か?

老化とは「老化=細胞の衰え」であり逆らうことのできない自然現象です。犬も人間と同じように年齢を重ねていくと代謝が衰えていき、新しい細胞の再生能力が遅くなります。

細胞が再生できなくなってくると、体全体の機能が低下し、白髪が増え、歩行困難、食欲低下、寝ている時間も増えてきます。

そして犬の老化は人間に比べてなんと約4~7倍のスピードで進みます!今は元気で若いと思っている愛犬も、あっという間に老化していくのです。

しかし、老化の進行を遅くすることは可能です!愛犬にいつまでも元気でいてもらえるように老化のサインにいち早く気が付いてあげてケアしてあげましょう。

犬の老化のサイン

犬の老化のサインには下記のように、「体のサイン」と「行動のサイン」があります。

飼い主さんが日頃から愛犬の老化サインを見逃さないようにし、どんな小さなサインでも見かけたら動物病院を受診することが大きな病気の重症化を防ぐことにつながります。

体のサイン

・皮膚がたるんできた
・皮膚が固くなる
・毛の色が薄くなる
・被毛がうすくなる
・足腰が細くなる
・目が白く濁ってくる
・白髪が目立ってくる
・お尻が小さくなる
・毛艶が衰える
・口臭がきつくなる
・しこりができる
・抜け毛が増える
・太ってきた
・痩せてきた

行動のサイン

・散歩で立ち止まる
・後ろ脚を引きずる
・段差でつまずく
・お座りをしない
・歩行が遅くなる
・食事が食べにくそう
・触られるのを嫌がる
・物にぶつかる
・夜鳴きする
・運動量が減る
・よく息切れを起こす
・耳が遠くなる
・神経質になる
・怒りっぽくなる

犬の老化の3段階(中年期・高年期・老年期)

犬の寿命は1980年代後半には約8歳だったのが、今は約15歳まで伸びています。犬の老化は個体によって違いはありますが、約7歳から始まります。犬の7歳は人間の40代~50代にあたります。

犬の老化のサインを【中年期・高年期・老年期】の3段階に分けてご紹介します。

〇中年期(大型犬:約6~7歳 小・中型犬:約7~11歳)

成犬期と比べて見た目の変化はほぼないですが、筋力が衰え始めます。

消化機能の衰えが出始めるのでシニア食への切り替えが必要になる時期です。

見た目は元気なので、老化のサインを見落としがちになります。日々の観察が重要な時期です。

体の変化

・顔周りに白髪が生えてくる
・歩く速さが遅くなる
・筋力の低下
・歯周病になりやすくなる
・消化機能の衰え

行動の変化

・散歩でリードを引っ張る力が弱くなる
・活発ではなくなる
・寝ている時間が長くなる
・疲れやすくなる
・好奇心がなくなりはじめる

〇高年期(大型犬:約8~11歳 小・中型犬:約12~16歳)

被毛の白髪がだいぶ目立つようになります。

後ろ脚の筋肉の盛り上がりも減り、歩き方がぎこちなくなります。

見た目の老化が感じられる時期です。お散歩が辛そうだからと運動をさせないようにしてしまうと、かえって筋力の衰えが進行してしまいます。

病気にもなりやすい時期ですので動物病院で定期的に健康診断をすることをおすすめします。

体の変化

・歩行困難
・視力の低下
・被毛の乾燥
・食べづらそうにする
・トイレが近い

行動の変化

・散歩に行きたがらない
・段差でつまずく
・階段が上がれない
・物にぶつかる
・頑固になる

〇老年期(大型犬:12歳以降 小・中型犬:17歳以降)

視覚や聴覚が衰えて歩くことや立ち上がることも困難になる時期です。

首の筋肉が落ちて首を上げづらくなります。

耳も遠くなり嗅覚も落ちるので、物事に関心を示さなくなり無表情になります。

飼い主による介護や犬用のオムツが必要になります。個体によっては認知症になる犬もいます。

犬のペースに合わせた健康的な生活が重要です。病気にかかりやすい時期のため動物病院での健康チェックは大切です。

体の変化

・目が見えなくなる
・耳が遠くなる
・歩行が困難になる
・体重の変化が激しい
・食欲不振

行動の変化

・一日中横になっている
・呼んでも反応がない
・粗相が増えてくる
・何事にも興味がなくなる
・夜鳴きが増える

気がつきにくい犬の老化の症状とは?

見た目ではわからない体の内部で老化による異常が進行している場合があります。

次にあげる病気はサインがわかりづらく、気が付かないうちに症状が悪化している場合があるので覚えておきましょう。

〇変形性脊椎症

老齢化した犬に良くみられる病気です。特に銅の長いダックスやコーギーなどに多い病気です。

背骨の骨や椎間板が変形し、周りの神経を刺激し障害がでる病気です。首や背骨、腰などに痛みが生じます。

背中の柔軟性がなくなり、立ち上がるのも難しくなり、触られるのを嫌がるようになります。

肥満は骨に負担をかけるので適正体重を維持することが大切です。

酷いと寝たきりになるので症状が出る前に対処していきたい病気です。

〇関節炎

犬の関節炎は関節に起こる慢性的な痛みのある病気です。関節炎になると関節にある軟骨が損傷し炎症が起こります。

動きが鈍くなり体の柔軟性がなくなって、触られるのを嫌がります。

老犬に多い病気なので、もう歳だから動きが鈍くなったのだと軽く解釈していると見逃される原因となります。

関節の負担にならないように肥満には注意です。少しでも早く気が付いてあげることで病気の進行を最小限にしましょう。

犬の老化防止の対策とは?

【老化防止の対策】
・生活に刺激を与える
・筋力を維持する  
・笑顔で楽しくいる 

犬の生活習慣は老犬になるにつれて睡眠時間が長くなってきます。人間と同じで寝かせてばかりでは刺激が少なくなり老化が進むばかりです。

1日のスケジュールに、【食事・睡眠・散歩・運動・ストレッチ・日光浴】などリズムをつけてあげましょう!

隙間時間に運動やマッサージを取り入れることで、筋力アップや飼い主とのコミュニケーションの時間を増やし刺激を与えましょう!

ポイントとして、毎日の生活リズムに少し面白い変化をつけてあげると老化の防止になります。

たとえば、いつもの散歩コースを変えてみたり、散歩の途中におもちゃで遊ばせたりしていつもと違う刺激を与えます。楽しいことがあると思うとお散歩が楽しみになり運動量も増えます。

それに加えて飼い主さんが常に笑顔でたくさんスキンシップしてあげることで愛犬も笑顔が増えるはずです。

まとめ

今回は犬の老化のサインについていろいろご紹介しました。

犬は人間よりとても早く老化が進行しています。まだまだ元気だと思っている愛犬も、あっという間に老犬になってしまう事を意識できたかと思います。

愛犬の老化のサインを見逃さず、一緒に過ごす一日一日を大切にして、笑顔いっぱいの刺激的で楽しい毎日をみなさまに過ごしていただけたらと思います。

<参考書籍>

4歳からはじめる愛犬の健康生活習慣 三浦裕子 伊藤みのり(著)

The following two tabs change content below.
石田 凛理子

石田 凛理子

神奈川県在住のフリーライター
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。