皆さんは普段、愛犬がウンチをした後の処理方法はどのようにされていますか?
「散歩時であれば袋に詰めて家に持ち帰ってトイレに流す」、「家であればトイレットペーパーに包んでそのままトイレに流す」という方は多いと思います。
しかし、実はその処理方法は、各自治体によって見解が分かれています。
そこで今回は、日常的なことだから覚えておきたい犬のウンチの処理方法について、原則の考え方から正しい処理方法、迷った時の対策などをご紹介します。
<目次>
犬のウンチの処理方法に『トイレ』は推奨?非推奨?

普段私たちと生活を共にする愛犬の排せつ物の処理。
多くの方の認識ではトイレシートは密閉性の高いごみ箱へ、ウンチなどの排せつ物はトイレへ流す、が定石だと思います。それもそのはず。
通常、排せつ物というイメージから得る情報は、『イコール(=)トイレで流す』という先入観があるものです。
そのため、犬の排せつ物に至っても、人のものと大差なくトイレに流すのがマナーだと思っても、何ら不思議なことではありません。
しかし、実は犬と人とでは、ここに落とし穴が潜んでいたりします。
一般的に犬の場合、人の排せつ物処理とは違って、自治体によって主に2通りの処理方法が存在します。
▼【犬の排せつ物処理の主な方法】
➀ビニール袋などに包み可燃ごみとして処理する(原則)
②自宅のトイレに流して処理する
犬のウンチの処理方法は、上記の方法によって処理されることがほとんどです。
ただ、ここで「なんだ、②でもいいんじゃない」と思った飼い主さんは注意が必要です。
なぜかというと、実は、原則として各自治体が飼い主さんたちに推奨している犬の排せつ物の処理方法は、➀の『ビニール袋などに包み可燃ごみとして処理する』だからです。それはなぜなのか、ご存知でしょうか?
それは、犬のウンチの性質と浄化槽の仕組みに原因があると言われています。続いては、その詳しい理由について見ていきましょう。
犬のウンチをトイレに流してはいけない主な理由

一口に『犬のウンチ』と言っても、ウンチには違いないのだから、トイレに流したところで問題もないと感じてしまいそうですよね。
しかし、そもそも犬のウンチと人のものとでは、その性質自体に違いがあると言われています。
一般的に家庭に迎えられている犬のウンチは、水に浮きやすく栄養豊富なドッグフードの影響で、自然分解されるには時間が掛かるとされています。
加えてドッグフードに含まれる防腐剤なども、この自然分解を遅らせる原因として作用しているため、トイレに流しても、なかなか分解されず、尚且つ水に流れにくい状況が作られやすい性質を持ち合わせています。
また、犬が排泄する場所が屋外で、それを持ち帰ってトイレに流すとなった場合には、ウンチと一緒に拾い上げやすい砂利や草が、トイレの詰まりに繋がる恐れがあることも、トイレでの処理が推奨されていない一因です。
さらに家庭用の浄化槽は、大型のものとは違うため、犬のウンチ自体の処理に不向きという特徴があり、それを無視して大量に犬のウンチを流してしまうと、結果として悪臭や詰まりの原因となることから、トイレでの犬のウンチ処理はしてはいけないと言われているのです。
といっても、このような理由は、ご自身が住んでいる各自治体の条例によっては、「トイレでの処理でも問題はない」としている所があるため、一概に犬のウンチ処理でトイレが使用できないというわけではないようです。
原則『可燃ごみ扱い』と【トイレ処理OK】、自治体の考え方の違いって?

では、比較的多くの自治体が犬のウンチは原則『可燃ごみ扱い』としている中で、一部の自治体が【トイレ処理OK】としている違いには何があるのでしょうか?
それは、前述した自然にあるごみや砂利などの異物が犬のウンチに付着しているかそうではないか、また、それによって下水道管の詰まりの要因になる可能性があることを危惧しているかどうかが主な違いと言えそうです。
東京都23区でも、犬のウンチを『可燃ごみとして扱う』自治体と【トイレ処理OKとして扱う】自治体で分かれています。
中でも世田谷区や渋谷区、江東区では、ごみの分別品目一覧において、ペットのフンの処理方法を明確に記載しており、汚物についてはトイレでの処理を推奨し、ペット用の砂(猫砂)に関しては可燃ごみでの処理を推奨しています。
▽『世田谷区資源・ごみの分別(50音順)』
▽『渋谷区資源・ごみの品目別分別一覧(は行)』
▽『江東区資源・ごみの分け方早見表五十音一覧-は行-』
一方で、練馬区や板橋区などにおいては、ペットのフンといった項目ではなく、ペット用のトイレ砂やトイレシートに関しては可燃ごみ、汚物については「取り除いてください。」という、ウンチ処理についてはトイレOKにも取れるような文言で示されている自治体も存在します。
また23区外の清瀬市などでは、『可燃ごみ』を推奨していても、そこには紙に包んで可燃ごみ指定の袋に密閉した上での燃えるごみ処理を、呼び掛けている自治体もあります。
そのため、明確な処理方法の違いを把握したい場合には、ご自身の住んでいる自治体に連絡し、現在の処理方法を確認すると良いでしょう。
愛犬のウンチの正しい処理の仕方

それでは、愛犬のウンチの正しい処理方法を、これまでの情報を踏まえた上で見ていきましょう。
基本的に犬のウンチの処理は、各自治体で定めた処理方法に従って処理することが推奨されますが、可燃ごみ収集までにどうしても処理したい場合の方法としては、以下のような方法で処理することも可能です。
処理方法1:トイレに流す
通常、多くの自治体で犬のウンチ処理にトイレが推奨されていることはあまりありませんが、だからといって屋外で愛犬が排泄をしてしまったのに持ち帰らないという行為は、決してしてはいけません。
持ち帰らない選択は、ほぼすべての自治体の条例で禁止されているだけではなく、そうしたことによって受ける罰則には幅があるものの、おおよそ2,000~30,000円の過料が科される可能性があります。そのため、屋外で愛犬が排泄をしてしまって、可燃ごみの日までも日数を費やしてしまう際には、トイレでの処理方法というのも正しい方法の一つです。ただし、この場合には、ウンチに付着してしまった砂利や草などの異物を極力取り除いたうえで、トイレに流すよう心掛けましょう。
処理方法2:生ごみ処理機を使用する
犬のウンチが人のものよりも自然分解しづらいという特徴を持ち合わせていたとしても、全く分解されない訳ではありません。
ただ、分解するまでにはあまりにも長い時間を要するため、すぐに処分したい場合には、ペットのフンの処理にも使える生ごみ処理機の使用もオススメです。と言っても、こうしたペット用にも使用できる生ごみ処理機については、数万円~数十万円単位のそれなりの値段が初期費用、そして継続的に使うためのランニングコストとして掛かってしまいます。
それでも、環境に優しく、各自治体が推奨する可燃ごみ処理にも貢献できる方法で愛犬のウンチを処理したい場合は、この方法を試してみるのも良いでしょう。
処理方法3:可燃ごみの日まで密閉容器に保管する
最後は、やはり各自治体が推奨する可燃ごみの日まで密閉性の高い容器に保管する方法が挙げられます。
生ごみ処理機とは違うため、愛犬のウンチを分解したり処理したりすることは出来ませんが、密閉性が高いごみ箱であれば、仮に高額であったにしても初期費用は高くて~数千円程度で押さえられますし、その後のランニングコストもかかりません。
ただし、この場合には袋自体に消臭加工が施されたものであったり、密閉力が高いものを選んだりして、二重の防臭対策に努めるよう心掛けましょう。
まとめ

いかがでしたか?
犬のウンチは、犬種の大きさによっては飼い主さんが思っている以上に複雑かつ、面倒なものになることがあります。
特に現在多くの自治体の認識では、ペットのフンは『可燃ごみでの処理』が最も推奨されているため、ご自身の自治体での犬のウンチの処理方法が分からない時には、事前に問い合わせた上で、適切な方法での処理方法を心掛けましょう。
<参考サイト>
犬のうんちは自然に分解されるのか?完全ガイド|PetsCare
>https://www.petscare.com/jp/news/post/does-dog-poop-decompose-guide
ペットの糞はトイレに流しても大丈夫?|株式会社タイコー
>https://taikoh-e.com/column/118/
<画像元>
photoAC
生成画像
また、生前疾患の多かったシェットランド・シープドッグをキッカケに取得した愛玩動物飼養管理士などの様々な資格の知識を生かし、皆様に役立つような記事を提供、執筆出来ればと思っております。
何卒、よろしくお願い致します。
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