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【犬の大きさ・犬種別】かかりやすい病気一覧!犬種特有の病気を知って予防しよう!

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犬は犬種別にかかりやすい病気というものがあります。遺伝的な傾向のほか、犬の大きさや体型、体質が影響する場合があります。

今回は、大きさ別、犬種別にかかりやすい病気を人気の犬種で一覧にしました。

必ずその病気が発症するわけではないですが、知っておくことで生活習慣の中で病気を予防することができたり、ワンちゃん選びの参考になったりします。ぜひ参考にしてみてください。

【超小型犬】犬種別にかかりやすい病気の種類とは?

超小型犬といわれる、成犬体重が4Kg未満の犬がかかりやすい病気をご紹介します。

日本で人気の「超小型犬」は、人工的に品種改良を重ねた結果、とても骨が細く骨折や脱臼しやすい体質の子が多いです。

さらに、成犬体重が2Kgに満たない子は、水頭症や脳腫瘍によるてんかんや、短時間の絶食で低血糖症になりやすいリスクがあることを知っておきましょう。

【超小型犬】犬種別にかかりやすい病気一覧

【チワワ】

・弁膜症
・気管虚
・水頭症
・低血糖症
・くしゃみ
・鼻水

【トイプードル】

・膝蓋骨脱臼
・前脚の骨折
・糖尿病
・緑内障
・白内障

【ヨークシャー・テリア】

・気管虚脱
・肝門脈シャント
・タンパク喪失性腸症
・慢性腎臓病
・十字靭帯損傷
・断裂

【マルチーズ】

・白い犬のふるえ症候群
・僧帽弁閉鎖不全症
・涙やけ
・タンパク喪失性腸症
・アレルギー性外耳炎

【ポメラニアン】

・脱毛症X(原因不明)
・気管虚脱
・前脚の骨折
・股関節形成不全
・脱臼
・膝蓋骨脱臼

【小型犬】犬種別にかかりやすい病気の種類とは?

小型犬は成犬体重10Kg未満の犬です。小型犬も小さく品種改良されているため、骨の形成が脆い子が多く、骨折や脱臼が多いです。

胴長短足のダックスフンドは腰の負担が大きいため椎間板ヘルニアになりやすいため、日常生活で足や腰に負担がかからないよう気をつける必要があります。

目が突出しているパグやまつ毛が長いシー・ズーなどは目のトラブルが多く、目の病気になりやすいことで有名な犬種です。

【小型犬】犬種別にかかりやすい病気一覧

【ミニュチュア・ダックスフンド】

・椎間板ヘルニア
・歯槽膿漏
・根尖腫瘍
・乳腺腫瘍
・乳腺腫瘤
・脂肪腫
・副腎皮質機能亢進症

【パグ】

・短頭種気道症候群
・目のトラブル
・肥満細胞腫(皮膚)
・軟口蓋過長症
・毛包虫症

【シー・ズー】

・膝蓋骨脱臼
・リンパ腫
・まつ毛の疾患
・脂漏症
・乾性角結膜炎
・KCS
・ドライアイ
・角膜炎

【ジャック・ラッセル・テリア】

・水晶体の脱臼
・肥満細胞腫(皮膚)
・タンパク喪失性腸症
・十字靭帯損傷・断裂
・全身性の腫瘍

【ミニチュア・シュナウザー】

・糖尿病
・高脂血症
・膀胱結石
・尿石症
・皮下腫瘍

【中型犬】犬種別にかかりやすい病気の種類とは?

中型犬は成犬体重が25Kg未満の犬です。超小型犬や小型犬よりは身体がしっかりとしていますが、犬種によってかかりやすい病気はさまざまです。

ウェルシュ・コーギーなど胴長短足の犬は腰の負担がかかりやすいため肥満や日常生活に注意が必要です。

肥満になるとフレンチブルドッグのような短頭種は呼吸が閉塞ぎみになるため気道症候群になりやすいです。

犬の肥満はどの大きさにおいても、さまざまな病気の大敵になるため食生活の管理は重要です。

【中型犬】犬種別にかかりやすい病気一覧

【柴犬】

・急性湿性皮膚炎アレルギー
・アトピー性皮膚炎
・緑内障
・脱毛
・皮膚の痒み(原因不明)

【フレンチブルドック】

・短頭種気道症候群
・軟口蓋過長症
・脳腫瘍
・耳血腫
・中耳炎

【ウェルシュ・コーギー】

・椎間板ヘルニア
・変形性脊椎症
・変性性脊椎症
・椎間板変性
・軟骨形成不全

【アメリカン・コッカー・スパニエル】

・チェリーアイ
・緑内障
・白内障
・耳の腫瘍
・結膜炎
・まつ毛の疾患

【大型犬】犬種別にかかりやすい病気の種類とは?

大型犬は成犬体重が25Kg以上の犬になります。

小型犬にくらべ短命と言われる大型犬ですが、その理由は身体の大きさの割に臓器が小さいこと、成長スピードが他の小型犬よりも早いことにあります。

発育が急激すぎるが故に、関節に負担がかかることが多く発育段階から異常をおこし、股関節形成不全など発症する子が多くいます。

今回はご紹介していませんが、ド―ベルマン、ボクサー、グレートデーンなどの超大型犬は心臓に負担が特に大きいため「拡張型心筋症」や「胃捻転」の発生が多くみられます。

また、ボーダー・コリーなど、「コリー」とつく犬種にはコリーアイ(コリー眼異常)と呼ばれる遺伝による目の組織に異常がおこる病気が多いです。軽度のものから失明まで病状に幅があります。

子犬の頃には発症している場合が多いので、子犬選びの際は動作をよく確認することが必要です。

【大型犬】犬種別にかかりやすい病気一覧

【ゴールデン・レトリーバー】

・リンパ腫
・血管肉腫
・皮膚アレルギー
・アトピー性皮膚炎
・耳血腫
・股関節形成不全/亜脱臼

【ラブラドール・レトリーバー】

・前十字靭帯断裂
・股関節形成不全
・肘関節形成不全
・肥満
・耳血腫
・肥満細胞腫(皮膚)
・全身性の腫瘍

【シベリアン・ハスキー】

・自己免疫性疾患
・若齢性白内障
・肝/胆道/膵の腫瘍
・ジアルジア症(寄生虫病)
・変形性脊椎症

【ボーダー・コリー】

・股関節形成不全
・水晶体脱臼
・コリーアイ(コリー眼異常)
・膀胱炎
・その他泌尿疾患
・関節炎
・脂肪腫

病気になりにくい犬を選ぶには?

最後に、病気になりにくい犬を選ぶポイントをご紹介します。

犬はそれぞれの犬種の中でも、体が小さいほど、無理な品種改良により、虚弱だったり、病気や健康に問題をかかえたりする傾向にあります。

また、珍しい色とされるマールカラー(班模様)や、レアカラー、ミスカラーなどと呼ばれている薄い色の被毛の子は無理な掛け合わせによって生まれている場合があり、高い確率で健康欠陥が生じるとされています。

ジャパンケンネルクラブでも正しい犬質の維持のために認められていないカラーです。

人気があるからといって、珍しいカラーの子犬を探すのは、わざわざ病気になりやすい子を探している場合があります。

病気になりにくい犬を選ぶポイントは、その犬種の規定サイズより大きめで、被毛の色はなるべく濃い色を考慮すると良いでしょう。

今回は、犬の大きさ別・犬種別にかかりやすい病気をまとめてみました。ワンちゃんを迎える際や、既に飼っている方は病気予防の対策としてお役立てください。

<参考URL

アニコム家庭動物白書
>https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202112_2_2.pdf

<参考書籍>

いぬ大全304   藤井康一(著)

<参考URL>

一般社団法人ジャパンケンネルクラブ 犬種スタンダードで認められていない毛色について
>https://www.jkc.or.jp/certificates_and_breeding/guidelines/haircolor

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石田 凛理子

石田 凛理子

神奈川県在住のフリーライター
フラワーアレンジメント講師
2人の息子の母
実家でパグの出産、育児を経験し、
現在はトイプードルの男の子と暮らしています。
みなさまの愛犬にお役に立てる情報を発信していきたいです。