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「家族によってルールが違うのはNG?」意見が割れたときや犬のしつけで統一したいポイントは?

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「パパはソファーに乗せるけどママはダメ」「子供がおやつをたくさんあげる」など、家族によって犬への接し方が違うことはありませんか?

家族で犬を育てていると、しつけやお世話の仕方で意見が分かれることは珍しいことではありません。

しかし、家族ごとに対応が違うと犬は混乱し、しつけがうまく進まなかったり、問題行動につながったりする可能性があります。

今回は「家族で犬のしつけやルールを統一したほうがよい理由」や「意見が割れたときの対処法」について解説します。

家族で犬のルールを統一した方がいい理由3つ

家族で犬を飼っているとルールやしつけがバラバラになりがちです。

しかし、犬はケースバイケースという考え方が苦手なので、家族の中でしつけやルールが異なると、何が正解なのかわからず混乱してしまいます。

家族内でしつけやルールを統一した方が、犬にとっても飼い主さんにとってもメリットがたくさんあります。

▼家族で犬のルールを統一したほうがいい理由3つ

①「犬が安心して生活できる」
②「しつけが早く身につく」
③「問題行動の予防につながる」

①「犬が安心して生活できる」

犬は「この行動をとったら〇〇が起きる」という予測できる生活を好む生き物です。

「この行動をすると褒められる」「この行動をすると怒られる」という基準がいつも同じだと、どの行動をとれば良いのかがわかりやすいため、安心して過ごすことができます。

しかし、「今日は褒められたけど、別の日は叱られた」「パパはOKだけどママはNG」のような環境だと、犬は次にどうすればいいのか予測できません。

こういった予測できない環境はストレスがたまりやすく、慢性的なストレスを抱えてしまう可能性があります。

②「しつけが早く身につく」

犬は行動した直後の結果から学習します。

そのため、家族全員が同じ行動を取ると、早くしつけを覚えることができます。

例えば、「人に飛びつかない」というしつけを犬に覚えさせたい場合「パパは飛びついたら抱っこ」「ママは飛びつきを無視する」だと、犬は飛びついたら抱っこしてもらえる可能性があると学習します。

そして、抱っこに応じないママにしつこく飛びつくようになります。

根負けして抱っこをしたり、声をかけたりすると、犬は「飛びつけば良いことがある」と学習し、さらに行動がエスカレートしていきます。

このように家族で対応が違うと学習効率が下がり、なかなかしつけが定着しません。

ですが、家族全員が「飛びついたら無視」を徹底していると、犬は「飛びつくと構ってもらえない」と学習していきます。

犬にしつけやルールを覚えさせるときは、家族内で行動を統一させましょう。

③「問題行動の予防につながる」

先ほど「予測できない環境はストレスが溜まりやすい」「家族の行動が統一していないと誤学習する可能性がある」とお話しました。

こういったストレスが多い環境は「吠えが激しくなる」「物を壊す」などの問題行動を誘発しやすくなります。

溜まったストレスを物を壊すことで解消しようとしたり、吠えることで要求を叶えてもらおうとするためです。

ルールを統一したり、家族内で同じ行動をすることは、将来起きる可能性のある問題行動の予防にもつながります。

犬のしつけ・ルールで統一したいポイントは?

では、犬にしつけをしたり、家族内でルールを統一するときに、大切なことはなんでしょうか。

ポイントを一覧にまとめました。

犬のしつけ・ルールで統一したいポイントは?

・家族全員が守る最低限のルールを決める
・ルールを可視化する
・トレーニングの時は一貫性をもつ
・コマンドを統一する

・家族全員が守る最低限のルールを決める

家族全員がまったく同じ考え方になる必要はありません。

しかし、愛犬の健康や安全に関わることは、誰が対応しても同じルールになるようにしておきましょう。

例えば「人の食べ物は与えない」「外へ出るときは必ずリードを着用」「トイレの失敗は叱らない」といった基本的なルールは、家族全員で共有しておきましょう。

犬は対応する人によってルールが変わると混乱しやすいため、まずは「絶対に変えない約束」をいくつか決めるだけでも十分です。

最初から細かく決めすぎるよりも、無理なく続けられる内容の方が長続きしやすいです。

・ルールを可視化する

「言ったつもり」「聞いたつもり」が原因で、家族の対応にズレが生まれることも少なくありません。

ルールを可視化して残しておくと、誰でも確認しやすくなります。

▼ルール可視化の一例

・家族の目につく場所にルールを書いて貼っておく
・家族のグループチャットでルールを共有する
・トレーニングの様子を動画で撮影し、褒め方や合図を確認する

ルールを可視化すると「この対応で合っていたかな?」「この方法って愛犬に合ってる?」と振り返るきっかけにもなります。

・トレーニングの時は一貫性をもつ

犬は長時間練習するよりも、短時間のトレーニングを何日も繰り返すほうが学習しやすいと言われています。

短時間でもいいので「おすわり」「まて」を練習したり、ごはんの前に「ハウス」の合図を出したりと、家族の生活の中にトレーニングを取り入れましょう。

家族が交代で教える場合、使う合図や褒めるタイミングを揃えることで一貫性がうまれ、犬は何を求められているのか理解しやすくなります。

犬の集中力は長く続かないため、1回5分程度でも十分です。

毎日のように一貫したトレーニングを続けると、しつけを定着させることができます。

・コマンドを統一する

「おすわり」「座って」「シット」など、同じ意味でもコマンドが違うと犬は覚えにくくなります。

言葉の意味が犬に定着するまで、使用するコマンドを家族で統一してあげましょう。

「約5割が経験!」家族で犬を飼うとしつけや意見の違いで揉める?

犬を飼うときは、家族でルールやしつけを統一することが大事とお話しました。

しかし、犬のお世話やしつけをめぐって、意見がぶつかる家庭は少なくないようです。

犬猫の情報を発信する「いぬのきもち」で行ったアンケートによると、犬の世話やルールをめぐって家族内でもめごとを経験した家族は5割近くにのぼりました。

▼犬の世話をめぐって家族内で揉めた経験はありますか?

・揉めた経験がある 44%

・揉めた経験はない 56%

揉めやすい内容としては「散歩に行く人が偏る」「ご飯やおやつをあげすぎる」「しつけの方法が違う」「甘やかす人と厳しく接する人がいる」などがあります。

特に子犬の頃は家族それぞれが「かわいそうだから」「少しくらいいいかな」と違う対応をしやすく、それが後々の問題行動につながるケースも少なくありません。

家族それぞれが犬のためを思って行動していても、対応がバラバラになると犬は混乱しますし、「自分ばかりがお世話をしている」といった不公平感があると、家族間の摩擦がうまれます。

しつけや接し方について家族でしっかりと話し合うことが大切ですね。

「家族でしつけの意見が合わない…」そんなときの解決方法は?

話し合いを繰り返しても、家族内で意見がまとまらないときもあります。

また生活リズムが違うと、毎日同じように接することが難しい家庭もあるでしょう。

話し合いがうまく進まなかったり、犬の問題行動が改善しない場合は、ドッグトレーナーや獣医師など、犬の行動に詳しい専門家へ相談するのも一つの方法です。

第三者が加わることで、感情論ではなく犬の行動学に基づいたアドバイスを受けられるため、家族全員が納得しやすくなります。

また、「どう接すればいいかわからない」「自分のやり方が合っているのか不安」といった飼い主さんの悩みや負担を軽減することもできます。

困ったときは専門家の力を借りながら、その家庭に合った方法を見つけていきましょう。

家族で犬を育てていると、しつけやお世話の考え方が異なるのは珍しいことではありません。

しかし、犬が安心して過ごし、しつけをスムーズに覚えるためには、家族みんなが一貫したルールで接することが大切です。

すべてを統一する必要はありませんが、おやつの与え方や飛びつきへの対応など、犬の健康や生活に関わる基本的なルールは家族で共有しておきましょう。

愛犬にとってわかりやすい環境をつくることが、家族との信頼関係を深める第一歩になります。

<参考書籍>

こころのワクチン 村田香織 (著)

ドッグ・トレーナーに必要な「子犬レッスン」テクニック ヴィベケ リーセ (著), 藤田 りか子

<画像元>

canva

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伊藤さん

伊藤さん

・倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業
・(元)認定動物看護師
・一般社団法人日本小動物獣医師会 動物診療助手

やんちゃなミックス犬とおっとりトイプードルと暮らす。

大学在学中に「病気になる前の予防が一番大事」と気づき、
ペットフードやペットサプリメントの会社に就職。
「食」に関するさまざまな知識を身につける。

愛犬を亡くしたときに
「もっと色んな情報を知っておけば」と感じた後悔を
「他の飼い主さんにはさせたくない」との思いから、
ライター活動を開始。

「勉強になった・信頼・わかりやすい」を目標に情報を発信しています。
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